マンジャロで「胸がなくなる」って本当?痩せた後の体型変化と5つの対処法
最近、SNSなどを通じて耳にすることが増えたマンジャロダイエット。
一部の人たちから成功の声が挙がるなかで、「胸がなくなった」という意見を目にした方もいるかもしれません。痩せることはうれしい反面、バストがサイズダウンしてしまうのであれば、使用は慎重に検討したいところですよね。
そこで今回は、マンジャロによる体型変化の中でも特にバストまわりに注目し、よくある悩みや正しいケア方法を詳しく解説します。ダイエットしながら理想のバストを目指したい人は、ぜひ最後まで読んでください。
マンジャロを使用すると胸がなくなる?

「マンジャロを使用すると胸が小さくなる」という噂は本当なのでしょうか。まずは、誤解が生じやすいこの疑問にお答えします。
バストだけ小さくなる可能性は低い
医学的にはマンジャロを使用して、バストだけがピンポイントで小さくなるということは起きにくいといわれています。
体全体の脂肪が減っていく過程で、結果的にバストの脂肪も減少するというのが実際のところです。とはいえ、バストは約90%が脂肪で構成されているため、全体の体脂肪率が一気に落ちるともちろんバストもサイズダウンしやすくなります。
全身が痩せる過程でサイズダウンしやすい
マンジャロの効果で全身の体脂肪が徐々に減少していくとき、脂肪の多い部位は先行して痩せていくことがあります。個人差はありますが、特にお腹・太もも・二の腕・バストはボリュームダウンする人が多い印象です。
なかでもバストは「皮下脂肪のかたまり」ともいえるほどのパーツであるため、体重が減っていくとカップサイズが落ちてしまうことも珍しくありません。
バストの痩せ方は骨格の違いに左右される
「友達は胸が全然減らなかったのに、自分は明らかにサイズダウンした…」そんな違いが出る要因のひとつが骨格です。
たとえば、骨格ストレートの人は上半身に厚みがあり、筋肉や骨で支えられているためバストのサイズ減少を感じにくい傾向があります。一方で、骨格ウェーブやナチュラルタイプの人は上半身の脂肪が落ちやすいため、痩せるとデコルテ部分が目立ち、バストラインの変化を感じやすいのです。
つまり、マンジャロの使用によって必ずしも胸が小さくなるわけではなく、「どこから痩せるか」には個人差があります。
マンジャロの「よくある勘違い」

今話題のマンジャロですが、知名度とは対照的に、その詳細についてはまだまだ知られていない点もあります。特に勘違いされているのは、次のようなポイントです。
マンジャロは「痩せ薬」ではない
そもそもマンジャロは、インスリンの分泌や血糖値をコントロールする薬の一種。もともとは糖尿病の治療に使われてきましたが、近年ではダイエット効果が期待できる「痩せ薬」として注目を集めています。
ただし、大前提として知っておいてほしいのは、マンジャロはあくまで血糖値コントロールを目的とした医療用医薬品であるということ。食欲が抑えられるという副作用によって結果的に痩せることはありますが、副作用を期待して薬を使用するというのは少々危険です。
SNS上など一部では「飲めば勝手に痩せる」「何もせずに体重が落ちる」といった誤解を招く声が拡散されていますが、自己判断での使用にはリスクが伴います。「バストサイズは変えたくない」などこだわりがある場合には、慎重に検討しましょう。
見た目ではなく質感が変化するケースも
「胸が小さくなった気がする…」と感じたときには、実はサイズではなく「質感」が変化したというケースもあります。脂肪が減ると柔らかさやハリが失われやすく、その結果ボリュームが一気に減ったように見えやすいからです。
特に、急激に痩せた場合は、皮膚の伸び縮みに対応しきれずにたるみやシワが出てしまうことも。とはいえ、ハリや触り心地はマッサージや食事でアプローチできるため、必要なケアを習慣化すればダイエット中もうまくキープできるはずです。
リバウンドのリスクがある
マンジャロの使用をやめた後、食欲や代謝が元に戻ることで体重が再び増加してしまうことはよくあるケースです。実際SNS上には「薬をやめたら太った」とリバウンドを指摘する声が続出しています。
だからといって、マンジャロを服用し続けることには、体に負担がかかるので医学的に推奨されていません。長期使用には、胆石症・胆嚢炎などのリスクもあるため注意が必要です。結局のところ、継続的にダイエット効果を得るには、薬だけに頼るのではなく、生活を根本的に整える意識が重要になるでしょう。
これは普通?マンジャロ使用時の注意点

マンジャロの使用中に「胸が小さくなった気がする」と感じるものの、それがよくある程度のことなのか、対処が必要なのかは判断が難しいところです。ここでは、バストに関する変化が起きたときにチェックすべきポイントを解説します。
バストの痛み・違和感
「急に胸が張る」「触れると痛む」「左右差が大きくなった」などの違和感が出た場合は、早めに医療機関で相談することをおすすめします。これらは単なるサイズ変化ではなく、ホルモンバランスの乱れや内臓機能の影響が関係している可能性もあるからです。
マンジャロは消化器や代謝にも作用するため、不調を放っておくと、さらなる健康被害を招きかねません。「いつもと違う」と感じる日が少しでも続くなら、迷わず担当医に報告してください。
お気に入りの下着が合わない
マンジャロの効果で全身の体脂肪が減少すると、当然バストの脂肪も落ちてきます。これは体全体の変化と比例していれば、基本的には経過観察をして問題ないでしょう。
特に、サイズの変化が急激すぎず、数カ月かけて全身が引き締まっているのであれば、あまり心配はいりません。軽度のサイズダウンであれば、新しいブラジャーへの買い替えや姿勢の見直しで対応可能です。
たとえば「ブラがズレる」「カップにすき間ができる」「アンダーがきつい・緩い」などの感覚がある場合は、バストサイズが変わってきている証拠。マンジャロ使用中は体重や体型の変化が進行形で起こるため、バストサイズはこまめに計測しましょう。
バストが急激に痩せた場合の対処法5選

スレンダーな体型が理想だとしても、バストのボリュームダウンはできれば避けたいところ。ここからは、痩せた後でもきれいなバストラインをキープするための5つの対処法をご紹介します。
バストサイズが変化した場合、今までの下着を使い続けるのはNGです。
サイズが合っていないブラジャーを着けていると、バストを正しい位置で支えられず、さらにボリュームが減って見える、形が崩れるなどの悪循環に。アンダーが緩くなったままだとバストが下垂しやすくなり、メリハリのない印象にも繋がります。
急なサイズ変化があるときは、補整下着やナイトブラも必要。どちらもバストを理想の形に整えるための土台づくりになる、頼もしいアイテムですよ。
バストのサイズ自体が多少変わったとしても、「見え方」を工夫することで美しい印象を保つことは可能です。特に重要なのが、姿勢と筋肉。実は、猫背や巻き肩になるだけで、バストの位置は下がって見え、サイズ以上に削げた印象を与えてしまいます。
そこで取り入れてもらいたいのが、日中のバストをしっかりとバストをサポートできる補正下着。体にフィットしたアイテムを選ぶことで、シルエットを美しく整えることができ、バストが小さくなったと感じる方でも、上半身全体にメリハリが出て、見た目の印象がグッと引き上がります。
バストの「ボリューム」に頼らず、「ラインの美しさ」で魅せる。そんな視点を持つことで、痩せたあとでも自信を持てる体型を手に入れましょう。

マンジャロの使用中は、体重が落ちるにつれて体調やホルモンバランスが変化しやすいため、睡眠の質を保つことも重要です。
実は、成長ホルモンや女性ホルモンなど、バストの土台を支えるホルモンは睡眠中に多く分泌されます。睡眠不足や寝付きの悪さが続くと、自律神経が乱れ、ストレスホルモンが過剰に分泌されることも。これが女性ホルモンの分泌を妨げて、肌荒れやバストのサイズダウンにつながることもあります。
バストケア・ダイエットどちらにせよ、睡眠は最もコスパの良いケアのひとつです。
体重の減少は見た目に嬉しい変化をもたらす一方で、肌には想像以上の負担がかかっています。特に、急激に脂肪が減ると皮膚の伸縮が追いつかず、たるみが目立ちやすくなるのがバストまわり。このような肌トラブルを防ぐためにも、スキンケアはいつも以上に丁寧に行いましょう。
まず意識したいのが、乾燥対策です。普段使いのボディクリームでも構わないので、やさしく円を描くようにマッサージして塗り込んでください。また、スペシャルケアにはバストのパックや、ハリをキープするサプリメントもおすすめです。
急にバストサイズが変わると、今までの服が「なんとなくしっくりこない…」と感じることもあります。そんなときは、スタイリングを少し工夫するだけで印象がぐっと変わりますよ。
まずおすすめしたいのが、ビスチェやキャミワンピなど、胸元に立体感をもたせるアイテム。特に胸まわりに切り替えやギャザーのあるデザインは、バストラインを自然に強調してくれるので、ボリュームダウンが気になる方でも安心して着られます。
また、厚すぎないパッド付きのインナーや、バストの位置をグッと高く見せられるブラジャーなどに頼れば、ほどよいボリューム感も補えます。バストラインを美しく見せられるコーディネートは無数にあるので、自分の好みに合わせて選びましょう。
ダイエット中のバストへの疑問

最後に、ダイエット中のバストに関するよくある疑問にお答えします。マンジャロ以外のダイエットをしている方も参考にしてください。
減量により脂肪細胞が小さくなったり、数が減少した場合、同じ体重に戻しても脂肪がつく部位が以前とは異なる可能性があります。特にバストは、加齢やホルモンバランスの影響を受けやすいため、若いころのようにすぐにボリュームが戻るとは限りません。
ただし、筋トレや栄養管理によって胸まわりの筋肉を鍛えることで、ハリ感や見た目にアプローチすることは可能です。バストアップのためには、単に体重を戻すのではなく、ボディメイクも意識しましょう。
- カップ上部が浮いていないか
 - ワイヤーが当たって痛くないか
 - 見た目の左右差が気にならないか
 
また、生理周期によってもバストサイズは一時的に変化します。つまり、生理後の体が落ち着いた時期にバストをチェックする癖は、自分の体のバランスや健康状態のバロメーターとして活用できますよ。
丁寧なケアで痩せても美バストをキープ
マンジャロの使用によって体重が減少しても、丁寧なケアを継続すれば、バストラインの美しさは十分キープ可能です。
大切なのは、サイズの変化に一喜一憂するのではなく、「変化を想定しながら」今の自分に合ったケアを選ぶこと。痩せたことで新しいボディラインを手に入れたなら、次はそのバストを引き立てる方法を探していきましょう。
この記事の執筆者
![]()  | 佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール  | 





