バストアップの基本

自力バストアップをめざすのであれば、まずバストが大きくなるために何が必要かを知っておきましょう。

バストを構成しているのは土台である「大胸筋」、母乳を分泌するための「乳腺組織」、乳腺組織をとりまく「脂肪組織」、そしてそれらを支える「クーパー靭帯」です。
①大胸筋
鎖骨から両肩、そして胸を覆う大胸筋は、乳腺・脂肪組織などを下から支える土台となる筋肉です。大胸筋を鍛えてボリュームアップすることで、バスト全体のボリュームもアップが可能です。
②乳腺脂肪
乳腺の周りにつく脂肪は「乳腺脂肪」と呼ばれ、乳腺を包みこんで保護する役割を持っています。バストの9割は脂肪ですから、バストのふくらみは皮下脂肪の付き方で決まるといっても過言ではありません。
③乳腺
乳腺は母乳を生成するための大切な器官です。この乳腺が女性ホルモンや成長ホルモンの刺激で乳腺が発達すると、体は外部刺激から守るために脂肪をつけようとします。
つまりバストに脂肪がつくかどうかは乳腺の発達によって左右されるということになります。
④クーパー靭帯
乳腺や脂肪と皮膚や大胸筋をつないでいる靭帯です。胸のハリを支える重要な要素で、激しい運動等で損傷すると、乳房全体を支えることができなくなり、垂れてしまいます。

20代半ばから女性ホルモンの分泌が減少する

胸が垂れ始める年齢は、24~26歳を過ぎたあたりからと言われています。24歳~26歳頃から胸が垂れ始める根拠の1つに、女性ホルモンの分泌量が挙げられます。

女性の体は柔らかさや丸みが出てくる思春期頃がもっとも女性ホルモンの分泌が活発化しているのです。ただ、24歳~26歳の頃がピークとなり、そこから徐々に女性ホルモンの分泌が減少していくと言われています。

女性ホルモンは、女性らしい体つきになるために必要な成分です。その分泌が減ることは、胸にも影響を与えると言われています。

ただし、年齢に関しては絶対的なものではなく個人差があります。そのため年齢を重ねても、ハリのあるバストを保ち続けている女性も中にはいるでしょう。

反対に、女性ホルモンのバランスを崩すような生活習慣を続けてきた女性は、より早い年齢で胸が垂れ始めることが考えられるのです。

女性ホルモンの分泌量は年齢とともに減少していきますが、なくなるわけではありません。分泌を安定させることは自分のバストやプロポーションの維持だけでなく健康にもつながるでしょう。

まずは、自分の体をいたわりホルモンバランスを整える所から始めてはいかがでしょうか?
女性ホルモンが乱れを整えるためにできること
女性ホルモンが乱れを整えるためにできること
24歳から26歳ぐらいになると胸が垂れるリスクが高くなります。ただ、リスクが高くなるだけで一気に垂れるということはあまりないでしょう。

24歳から26歳ぐらいなら、まだ女性ホルモンの分泌量は多い方と言えるからです。ただ、そこから徐々に年齢を重ねるごとに女性ホルモンの分泌量も低下することが考えられます。

そのため女性ホルモンの乱れに注意した対策を行うと良いでしょう。女性ホルモンの分泌が少なくなると、乳腺の刺激が減るために胸がしぼみ、垂れていくことが考えられます。

夜更かしが多く、睡眠時間が少ない人は特に注意をした方が良いでしょう。また、ストレスなども女性ホルモンの乱れにつながるので注意が必要です。

このことを考えるなら、自分なりのストレス解消方法を行うなどの対策を心がけることも大切です。女性ホルモン以外で気をつけたいものとして、運動が挙げられます。

運動をするのは健康に良いと言われていますが、胸が激しく揺れることで、クーパー靭帯が傷つく可能性があります。そのため運動をする時には、胸が揺れすぎないようにスポーツブラの着用して取り組みましょう。

乳腺を成長させることがバストアップの必須要素です

バストアップといわれるとつい脂肪を増やそうと思ってしまいがちですが、実をいうとバストは皮下脂肪が一番つきにくい部位なのです。

やみくもに脂肪をつけようと食べ過ぎても、肝心のバストは変わらず、お腹や太ももだけが太るということになりかねません。

ではどうすればバストに脂肪がつくのでしょうか?

バストを構成している乳腺と脂肪の内わけは「乳腺1:脂肪9」という割合。実はバストの大きさを左右するのは1割の乳腺の方なのです。

乳腺が女性ホルモンや成長ホルモンに活性化されて大きくなると、そのままの脂肪量では外部刺激から乳腺を守れないと体が判断して、乳腺の周りに脂肪をつけようとします。

逆にいえば、乳腺を活性させないとバストに脂肪はついてくれません。

バストアップの基本は
1.乳腺の発達
2.脂肪の増量
3.乳房を支える大胸筋やクーパー靭帯の強化
という順番なのです。

乳腺をサプリメントなどに頼らずに発達させるには、バストアップマッサージが効果的です。マッサージで乳腺が刺激され、女性ホルモンの分泌量をうながします。

またリンパや血液中にある毒素や老廃物を流すことで、女性ホルモンが分泌しやすい環境をつくることにもなります。
乳腺を刺激するためのマッサージ方法
  1. 1.左の脇の下に右手をあてがい、左乳房の下→谷間→デコルテラインの順に指をすべらせていきます。
  2. 2.次に左乳房の上に右手を、下に左手をあて、上の手は脇側へ、下の手は谷間側へむかって円を描くようにマッサージします。
  3. 3.このマッサージをゆっくりと10回、右胸も同様に行います。
お風呂あがりなどの血流がよくなっているときに行うと、より効果的です。

バストアップのための生活習慣

体への負担やリスクの少ないバストアップ方法とは、日常生活でバストのためになる習慣を続けることです。
食事
バストアップの大前提として、ある程度の脂肪を体につける必要があります。女性はどうしても体形を気にして低カロリーのヘルシーな食事になりがちですが、胸に脂肪をつけるためには「高たんぱく質・高カロリー」は必須要素。

赤身の肉や魚、乳製品などの動物性たんぱく質、イソフラボンを豊富に含む大豆たんぱく質をバランスよく摂取しましょう。たんぱく質というと筋肉をつくる栄養素というイメージがありますが、実はホルモン分泌に働く作用もあるのです。
またエストロゲンを増加させる効果が高いといわるボロンを多く含むキャベツなども、積極的に取り入れたい食材です。
ナイトブラの着用
就寝中に着用することを目的として開発されたナイトブラは、つけて寝ることで背中やお腹に流れてしまった胸の脂肪を正しい位置に戻し、バストのサイズアップをはかります。またバストを支えるクーパー靭帯が切れないよう保護することでバストの崩れを防ぎます。
姿勢に気をつける
バストの土台となる大胸筋が弱まると必然的にバストが垂れてしまいます。筋肉トレーニングなどを実践することも大切ですが、日常で猫背にならないよう姿勢を意識するだけでも大胸筋は鍛えられます。
生活習慣
睡眠不足にならない、運動不足にならない、ストレスを減らす、冷えを予防する。これらは、当たり前すぎるほど当たり前の方法ですが、こうした生活習慣はホルモンバランスを整えるために一番効果のあることです。

要するに健康的な生活を心がけることがバストアップを阻害する要素をなくし、安全に胸を大きくする最良の方法なのです。