バストの悩みQ&A

年齢によるバストの変化!正しいケアでエイジングを防ごう

年齢を重ねることによるバストのエイジングは避けることができません。
今回は、年齢ごとにどのようにバストが変化していくか、バストが変化していく理由などについて解説していきます。
エイジングを防ぐ方法もお伝えしますので、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

年齢によるバストのエイジングステップ3つ

バストには3つのエイジングステップがあります。ステップ0からステップ3まで、どのような段階を経てバストが変化していくか、知っておきましょう。
どのような段階を経てバストが変化していくか

ステップ0

まだエイジングが始まっていないのがステップ0のバスト。
理想的なお椀型のバストで下垂のない、一番美しい形です。

ステップ1:そげる

ステップ1はエイジングの始まり。
デコルテからバスト上部にかけて削げて、ボリュームがダウンします。
今まで着けていたブラジャーがパカパカすると思ったら、ステップ1に移行しているサインです。

ステップ2:たわむ

エイジングが進むと、ステップ1のバストの削げからステップ2のたわみへと変化します。
バスト下部がたわんでくるのと同時に、バストトップが下向きに。
バスト全体がボリュームダウンし、しぼんだ印象になります。

ステップ3:流れる&垂れる

バストのエイジングがさらに進んだ形がステップ3のバスト。
たわんだバストが外側に流れ、バスト全体が下がって垂れます。
ステップ3のバストをステップ1や2に戻すのは難しいので、バストのエイジングが進まないよう、予防としてのバストケアを行うことがとても大切です。

年齢別バストの変化

年齢ごとに、バストはどのように変化する傾向があるか見ていきましょう。自分の年代のバストの特徴に比べてバストのエイジングが進んでいる方は、バストケアの見直しが必要です。

20代のバスト

20代後半が最も美しいバストとされ、28歳をピークにバストが変化していきます。
20代の時点でも、ステップ1に移行している人が約20%、ステップ2に移行している人が約10%いることから、20代から正しくバストケアを行う大切さが伺えます。

30代のバスト

30代になると、ほぼ半数がステップ1のバストに変化していきます。
ステップ0をキープしているのはわずか10%のみ。
ステップ2のバストに移行している人も約40%と20代に比べて大幅に増え、ステップ3の段階に突入している人も約5%います。

40代のバスト

40代になると、ステップ0のバストを維持している人はほぼ0%となります。
ステップ1と2がそれぞれ40%〜50%ずつ。
残りの約15%はステップ3のバストに移行します。

50代のバスト

50代になると、ステップ1のバストをキープしているのは約10%に留まり、ステップ2とステップ3のバストが約45%ずつ。50代になってもステップ1のバストをキープするか、ステップ3まで移行するかでは、見た目も大きく異なります。30代40代に行ってきたバストケアの集大成が50代になって現れるのです。

年齢によってバストが変化する理由

年齢を重ねるごとにバストが変化してしまう主な理由を4つ紹介します。年齢には抗えないものですが、バストのエイジングの原因を知ることで対策を行いやすくなりますよ。

ホルモンバランスの変化によってバストが柔らかくなる

20代をピークに女性ホルモンが減少することによって、バストの乳腺の割合が減り、脂肪の割合が増えます。
乳腺と脂肪のバランスが変わることによって、バストが柔らかく、下垂や横流れを起こしやすくなるのです。

妊娠出産によってバストの組織が引き伸ばされる

妊娠中には母乳を出す準備として乳腺が発達し1〜2カップほどバストがサイズアップ。
出産後の授乳では、母乳を乳腺に溜め込んでバストがパンパンに張り、赤ちゃんに飲ませてハリが緩むのを繰り返します。
この妊娠中から授乳の期間で、クーパー靭帯やバストの皮膚は大きく引き伸ばされるのです。
卒乳後に乳腺が元の大きさに戻っても、伸びてしまったクーパー靭帯や皮膚は戻らないので、バストがしぼんだように見えてしまいます。

重力と揺れによってクーパー靭帯が伸びる

クーパー靭帯は、網目状にバストに広がり、内側からバストを支えている組織です。
9割が脂肪でできているバストが重力に逆らって形を保てているのは、バスト内に張り巡らされたクーパー靭帯がワイヤーのようにバストを支えているから。
当然ながら、年齢を重ねるほど、バストが重力を受けている時間は長くなります。
重力に加えて、日常生活や運動時のバストの揺れによってクーパー靭帯が伸びたり切れたりすることで、バストを支えられなくなるのです。

皮膚の弾力低下によってバストを支える力が弱くなる

年齢とともに皮膚の弾力が低下し、少しずつ体全体の皮膚が柔らかくなってきます。
弾力がある皮膚であればバストの重さを支えられますが、柔らかい皮膚だとバストの重さに耐えきれず皮膚が伸びてしまいます。
内側からバストを支えているクーパー靭帯だけでなく、外側から支えている皮膚も伸びてしまうことで、バストの下垂を食い止められなくなってしまうのです。

年齢によるバストの変化を最小限にする方法

年齢を重ねることによって起きるバストのエイジングを最小限にする方法を紹介します。
9つお伝えしますので、できることから取り組んでみてください。

自分のバストや年齢に合ったブラジャーを着ける

同じカップ数やアンダーサイズでも、20代向けと40代向けのブラジャーでは形や作りが異なります。
例えば40代の方が20代用のブラジャーを着けてしまうと、バストの上部にパカパカと隙間が空いて、バストをしっかり支えられません。
バストの形や柔らかさは年々変化していくので、その時々で自分のバストに合ったものを選ぶことが大切です。
また、ワイヤーの形や幅、カップの高さ、カップのタイプ(フルカップ、2/3カップなど)、ストラップの太さなどもブラジャーによって違っています。
ホールド力が高いブラジャーを選ぶポイントは、以下の通りです。

  • ・サイドベルトが太い(脇高)
  • ・ストラップが太め
  • ・ワイヤー入り

7割の女性が自分のブラジャーのサイズを間違って着けているというデータもあるほどなので、ブラジャーを購入する時は、フィッターさんに見てもらうのがおすすめです。

ブラジャーを正しく着ける

自分に合ったブラジャーを着けられていても、着け方が間違っていればバストをしっかり支えられません。
特にブラジャーの位置が低すぎる人が多い傾向にあります。
バストが元々ある位置にブラジャーを着けるのではなく、バストをしっかりと持ち上げた位置にブラジャーを着けるのが正しい着け方。
バストトップの位置の目安は、二の腕の半分あたりです。
A〜Cカップの方は、半分より少し上になるのが理想。
また、バストが丸いお椀型で、外側でなく正面を向いているか最終チェックを行いましょう。

こまめにブラジャーにバストを入れ込む

朝ブラジャーにバストを入れ込んだだけでは、すぐにブラジャーからお肉が逃げてしまいます。
トイレに行くたびに、バストのお肉をブラジャーに入れ込み直すのを習慣にしましょう。
こまめに入れ込むことで、バストの横流れや脇のところにはみ出たハミ肉を予防できます。

バストに必要な栄養素を取り入れる

いつまでも若々しいバストを保つには、バランス良く栄養素を取り入れ、内側から美バストを作ることが大切。
体を作る材料となるたんぱく質や、ホルモンの元になる良質な脂質、体の巡りや各栄養素の働きを円滑にするビタミンミネラルを意識するのがポイントです。
たんぱく質が含まれる、肉、魚、卵、豆類、乳製品は、毎食どれかを必ず取り入れるようにしましょう。
1日に必要な量は「体重×1g」と言われるので、例えば50kgの女性であれば1日に50gのたんぱく質が必要です。
良質な脂質とは、オメガ3脂肪酸のこと。
オメガ3脂肪酸は、亜麻仁油、えごま油、青魚、くるみなどに多く含まれます。
なかなか食事に取り入れられないという方は、サプリで補うのもおすすめです。
ビタミンミネラルは、野菜や果物類に多く含まれます。
緑黄色野菜を中心に、両手一杯に乗るくらいを1日の目安にたっぷり取り入れましょう。
焼いたり煮たりして調理方法を工夫するほか、野菜ジュースなどを飲むのも良いですね。

睡眠をたっぷりとる

美しいバストをキープするために欠かせない女性ホルモンや成長ホルモンは、寝ている間に最も多く分泌されます。
できれば7時間以上を目安に睡眠時間を確保したいところ。
しかし、ただ決まった時間寝れば良いという訳ではなく、質の良い睡眠をとることも大切です。
睡眠の質を高めるためには以下のような方法があります。

  • ・寝る1時間半〜2時間前にお風呂に入る
  • ・寝る1時間前からはブルーライトを浴びない
  • ・夕方ごろから徐々に明かりを落とす(オレンジ色のライトがおすすめ)
  • ・部屋は真っ暗にして寝る
  • ・アルコールは毎日飲まず控えめにする
  • ・寝る前のストレッチや読書でリラックスする

できそうなものから一つずつ取り入れて、睡眠の質を向上させましょう。

冷えやコリを溜めない

バストのエイジングを防ぐには、バストに血液をたっぷり送って栄養素やホルモンを届けることがとても重要です。
体の冷えやコリがあると、血流やリンパの流れが滞り、栄養素や老廃物の運搬がスムーズに行われにくくなります。
毎日湯船に使って体を温めながらほぐし、日中はこまめにストレッチするようにして血行を促進しましょう。

適度に運動する

適度な運動を習慣にすることで、血流が促進されてバストを若々しく保ちやすくなります。
激しい運動だと逆効果になることがあるので、ウォーキング、ストレッチ、ヨガ、軽い筋トレなどがおすすめです。
緑豊かな場所での運動は、リフレッシュやストレス解消にも効果的ですので、ぜひ習慣にしたいですね。

バストを揺らさない

バストを揺らしてしまうと、下垂や横流れなどのバストのエイジングが起きやすくなります。
運動するときはもちろん、日常生活での揺れにも注意が必要です。
運動するときには運動の強度に合わせたスポーツブラを着用し、日常生活においてもカップ付きキャミソールなどで過ごさずワイヤー入りのブラジャーでバストを支えましょう。
ノーブラで過ごす時間が多いという方は、できるだけバストを重力から守れるよう、家でもブラジャーの着用を習慣付けてみてください。

バストをしっかり保湿する

バストを保湿することで、皮膚の弾力を保ちやすくなり、下垂の予防につながります。
クーパー靭帯が伸びてしまっても、皮膚の潤いと弾力がしっかりあれば、バストは下垂しにくくなるのです。
お風呂上がりに顔を保湿するついでに、バストまでの保湿を習慣付けましょう。
バスト専用のクリームなどもありますので、使ってみてくださいね。

妊娠中や授乳中は専用のブラジャーでバストを支える

バストが大きく変化する妊娠中から授乳期。
この時期にバストを締め付けてしまうと、乳腺炎などのトラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。
サイズアップしたデリケートなバストを優しくホールドしてくれるマタニティブラを着けるのがおすすめです。
普通のブラジャーは、バストのボリュームアップや形を良く見せることを目的としたもの。
一方マタニティブラは、乳腺の発達を邪魔しないような形状に作られていたり、ソフトワイヤーが使われていたりと、妊娠中や授乳期でも安心して着けられるよう設計されています。
妊娠中から授乳期にかけては、バストがより重力の影響を受けやすく皮膚も伸びやすいので、体調がすぐれない時を除いて、マタニティーブラでバストを支えるようにしましょう。

年齢に応じたケアでバストのエイジングを防ごう!

バストのケアを正しく行うことで、バストのエイジングをある程度防ぐことができます。
年齢を重ねるとバストはどうしても変化していくものですが、手間と時間をかけてバストを育てていくつもりで、毎日のケアを楽しみながら行ってみてください。
大人のバスト特有の柔らかさやゆったりとした雰囲気は、若い頃にはなかった新たな魅力になります。
ぜひ自分に合ったバストケアを実践してみてくださいね。

 

この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール