育乳のために知っておきたい!女性ホルモンとピルの関係
バストの悩みQ&A

育乳のために知っておきたい!女性ホルモンとピルの関係

育乳や美乳などバストアップを夢見て、ピルを服用したいと思う女性も多いでしょう。しかし、これは本来の使い方ではありません。

ピルは避妊や治療のために使う薬です。たとえピルによってバストが大きくなったとしても、時間が過ぎれば元のサイズに戻ってしまいます。

そこで、バストと深い関わりがある女性ホルモンについて説明しながら、ピルの効果、ピルを服用せずに育乳を目指す方法などを紹介します。

ピルを飲んで育乳?それは間違った思い込みです!

ピルを飲んで育乳?それは間違った思い込みです!
女性ホルモンは、女性らしい体を作るために不可欠なホルモンです。ピルは、この女性ホルモンの働きをコントロールできるため、ピルを服用すれば「バストアップする」「育乳に役立つ」という間違った思い込みが広まっています。

ピルはバストアップ目的に服用するものではありません。月経周期の調整や避妊を目的に服用するものです。

「女性ホルモン」や「ピル」という言葉は、以前より広く知られるようになりましたが、その本来の働きを知っている女性は少ないようです。

まずは、女性ホルモンの働きから説明しましょう。

女性ホルモンの基礎知識

女性ホルモンは、卵巣から分泌されていますが、卵巣自体が判断して分泌しているわけではありません。実際にコントロールしているのは脳にある「視床下部」です。

視床下部には、血液中にある女性ホルモンの量をチェックする機能があるのです。女性ホルモンが分泌されるサイクルは以下のようになっています。

血液中の女性ホルモンが不足

視床下部が女性ホルモンを出すよう指示

卵巣から女性ホルモンが分泌

排卵

妊娠または月経

なお、女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。

エストロゲンには、乳腺や子宮に作用し、女性らしい体を作る働きがあります。一方、プロゲステロンには、妊娠を維持するために栄養をたくわえる働きがあります。

月経周期とは?

月経周期とは?
月経周期は月経開始日から次の月経前日までのことです。そして、排卵を境に、月経開始日から排卵までを「卵胞期」、排卵から月経前日までを「黄体期」と呼びます。

卵胞期はエストロゲンの分泌が増え、黄体期はプロゲステロンの分泌が増えます。このホルモンの変動によって、心身ともにさまざまな変化が表れるのです。

月経周期はどのくらいの期間ですか?
個人差がありますが、平均28日といわれています。
月経周期と心身の変化

月経前は、プロゲステロンの分泌が増え、体が妊娠に備えるように働き、体調が悪くなることがあります。なかには、バストに張りが出て、痛みを感じる女性もいます。

月経前に起こる心身の変化はいくつかあります。

  • イライラ
  • 憂うつ
  • 体温の上昇
  • 食欲増進
  • 便秘
  • むくみ
  • 肌荒れ

このような不快な症状に悩む女性が多いのにもかかわらず、積極的に解決しようとする女性は少ないようです。

まずは、自分の月経周期を把握しましょう。

ピルとは?

ピルとは?
「ピルが育乳に役立つ」「バストアップする」という話を聞いたことがある人もいるでしょう。

ピルでバストアップしたかのように感じるのは、ピルに含まれる女性ホルモンが乳腺を刺激するからです。

女性ホルモンには、脂肪を増やす作用や体内に水分をため込む働きがあり、これらの働きでバストに張りが出るのです。しかし、これは一時的なもので、バストアップ効果があるとはいえません。

そもそもピルは月経前後の不快な症状を緩和したり、避妊したりするために使う薬です。

ピルの基礎知識

そもそもピルとは、女性が服用する避妊薬で「経口避妊薬」とも呼ばれています。そして、ピルには避妊だけではなく、月経前後の不快な症状を緩和する効果もあります。

ピルの効果はいくつかあります。

  • 避妊
  • 月経痛の緩和
  • 月経周期のコントロール
  • 肌荒れの改善 など

ピルは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを化学的に合成して作られており、1960年にアメリカで承認され、その後、世界中に広がりました。

ピルの種類は、ホルモンの量によって、「高用量ピル」「中用量ピル」「低用量ピル」に分かれています。

低用量ピルとは?

低用量ピルとは?
ピルが開発された当時は、ホルモンの量が多く、副作用が問題でした。そこで、副作用を少なくするために、開発されたのが「低用量ピル」です。

最小限のホルモンの量で、効果を発揮する低用量ピルが登場したのです。そして、この低用量ピルが世界で主流となりました。

日本では、いつから低用量ピルが使われているのですか?
日本でピルが承認されたのは1999年です。

ここからは、混乱を避けるために、「ピル=低用量ピル」とします。

ピルの避妊効果とは?

ピルを服用すれば、高い確率で避妊効果が得られます。

妊娠は、卵巣から排卵が起こり、卵子が子宮で精子と出会って受精卵となり、子宮内膜に着床すると成立します。

ピルを飲むと、ピルに含まれる女性ホルモンが血液を介して全身へ運ばれます。すると、十分な女性ホルモンがあると脳が錯覚し、まるで妊娠したかのような状態になるのです。

さらに、卵巣では排卵の必要がないと思い込んで、排卵が起こらなくなり妊娠が成立しないのです。

ピルのメリット

ピルのメリット
ピルは避妊以外にも、さまざまな効果があります。ピルを上手く活用できれば、女性にはメリットが大きいでしょう。

月経周期のコントロール

ピルによって、月経を早めたり遅らせたりできます。結婚式や旅行があるときは月経を避けるなど、月経のタイミングを調整できるでしょう。

卵巣や子宮の負担軽減

女性は、排卵や月経を繰り返すたびに卵巣や子宮に大きな負担がかかります。ピルを服用すれば、卵巣は休息状態になるので月経も軽くなるでしょう。

心の不調を改善

女性ホルモンの変動によって怒りっぽくなったり集中できなかったり、心の不調につながります。ピルを服用するとホルモンバランスが整って心も安定しやすくなるでしょう。

肌トラブルの改善

女性ホルモンのエストロゲンには、コラーゲンを増やして肌をみずみずしく保つ働きがあります。ピルに含まれるエストロゲンが同じような働きをして、肌トラブルの改善にも役立つでしょう。

病気の予防

卵巣がん、子宮筋腫、骨粗しょう症、貧血など、ピルには病気を予防する効果も期待されています。

ピルの副作用

ピルを飲むと、体重が増えたり、子どもができなくなったりするのではないかと不安を持つ女性も多いようです。そのような副作用は本当にあるのでしょうか?

実際、ピルによる体重増加や不妊についての科学的根拠はありません。

ただ、副作用が出るかどうかは個人差があります。副作用が出たときに対応できるように、いつでも医師に相談できる体制を整えましょう。

ピルの主な副作用は以下になります。

  • むくみ
  • だるさ
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 下腹部の痛み
  • バストの痛み

副作用は、一時的なもので、飲み続けるうちに改善するといわれています。

なお、ピルは医師に処方してもらう薬です。ピルを服用して、体に合わない場合は、医師に相談してピルの種類を替えてもらいましょう。

ピルを服用できない人

ピルを服用できない人
ピルは、誰でも服用できるというわけではありません。ピルと他の薬を一緒に服用すると効果が弱まったり副作用が出たりするからです。

その他にも、病気の疑いがある人、喫煙者、40歳以上の人は十分な注意が必要です。いずれにしても、ピルを服用する前は、医師や薬剤師に相談しましょう。

ピルを服用できない人は主に以下の内容に該当する方です。

  • 妊娠中
  • 授乳中
  • 高血圧
  • 肥満
  • 糖尿病
  • 肝障害
  • 心臓病
  • 腎臓病
  • てんかん

ピルを服用せずに育乳するには?

月経前後の不快な症状を、やり過ごしたり我慢したりする必要はありません。医師に相談して、ピルを服用するのも良いでしょう。

ピルは女性の苦痛を取り除いてライフプランを自由にするものです。ただし、バストアップや美容目的に服用するのは、本来の使い方ではありません。

では、ピルを服用せずに育乳するには、どうしたら良いのでしょうか?

ここからは、育乳に向けて体も心もベストな状態にする方法を紹介します。

育乳の第一歩は食事の見直し

育乳の第一歩は食事の見直し
まずは、食事を見直しましょう。

食べ物がそのままバストになるわけではありません。それでも、食べ物は胃腸で消化された後、小さな粒となって体内に吸収され、エネルギーやバストに必要な成分に変化します。つまり、私たちの体は食べ物からできているのです。

主食、主菜、副菜、汁物を組み合わせて、バランスの良い食事を目指しましょう。

理想の食事
  • 主食・・・ごはん、パンなどの糖質
  • 主菜・・・肉、魚、大豆製品など、タンパク質を中心としたおかず
  • 副菜・・・サラダ、煮物など、野菜を中心としたおかず
  • 汁物・・・味噌汁、スープなど
  • その他・・果物、牛乳など

各栄養素は、単品では上手く機能しないため、まんべんなく食べるのがポイントです。

また、脂肪は太るというイメージがありますが、脂肪を必要以上に減らすと、女性ホルモンが正常に分泌できなくなり、育乳にも悪影響です。肉や魚、良質な油など、脂肪も摂るように心がけましょう。

自分を受け入れてポジティブに

女性としての自信を持つために、育乳に励む方も多いのではないでしょうか。ただ、美しさは外面だけではなく内面からもアピールできます。

まずは、自分自身を受け入れてみましょう。食事やライフスタイルなど、「こういう風でありたい」という目標を持ち、少しずつ挑戦していくと、自分を大切にできるようになります。

ここからは、ポジティブになるポイントをいくつかご紹介します。

メイク

オンとオフをきちんと切り替えるために、メイクをしてみましょう。

適度な運動

体と心は連動しているため、体を動かすと気分が明るく元気になります。

鼻呼吸

口呼吸になると悪い菌が肺に侵入してしまうため、意識して鼻呼吸をして、バストに新鮮な酸素を届けましょう。

コミュニケーション

会話や人付き合いを大切にすると、癒やしのホルモンといわれるオキシトシンが分泌され、免疫力が高まります。

乾燥やかゆみのない肌に

乾燥やかゆみのない肌に
バストの見た目に、大きな影響を与えるのが肌です。シワシワとたるんだ肌では、老けて見えてしまいます。

では、どうしたらハリやツヤのある肌になるのでしょうか?それは、まず乾燥やかゆみを防ぐために、肌への刺激を減らすことです。

乾燥やかゆみの原因はいくつかあります。

  • ストレス(じんましんなどが起こる)
  • 食べ物(食べ物に含まれるアレルギー物質がかゆみを引き起こす)
  • 薬(副作用からじんましんが出ることがある)
  • 時計やアクセサリーなどの刺激(金属などに肌が反応してかゆみが出る)

乾燥やかゆみの原因がわかる場合は、その原因を取り除くようにしましょう。

また、乾燥とかゆみを予防するための入浴方法もいくつかあります。

  • ボディソープは泡立ててから使う
  • 強い力で体を洗わない
  • 熱いお湯は使用しない
  • お風呂上がりは保湿クリームやローションを塗る
セルフチェックで病気予防

バストが健康でなければ、育乳にはなりません。バストに関係する症状や病気を知り、痛みやしこりがないか、自分自身でチェックしてみましょう。

セルフチェックの方法
  • 親指以外の4本の指で、脇から乳首に向かってバストに触れる
  • バスト全体に「の」の字を書くように、グルグルと触れる
  • 最後に、乳首から血液などが出ないか確認する
バストに起こりやすい症状
  • 乳腺症(乳腺に起こる痛みやしこりなどの総称)
  • 乳腺炎(授乳中などに、乳腺に炎症が起こる病気)
  • 線維腺腫(良性のしこりができる病気)
  • 乳ガン(悪性のしこりができる病気)

これらは、誰にでもかかる可能性がある病気です。しかし、早期発見と早期治療で完治することもあります。

バストに違和感がある場合は、早めに婦人科や乳腺外科を受診しましょう。

まとめ

1.ピルに含まれる女性ホルモンの影響で、バストアップしたように感じることがある
2.育乳や美容のためにピルを服用するのは、本来の使い方ではない
3.育乳のために、主食、主菜、副菜、汁物を組み合わせて、バランスの良い食事を心がける
4. シワやたるみのある肌では、バストが老けて見えてしまうため、クリームやローションで保湿する
5.定期的にバストをセルフチェックして病気予防する

「ピルを飲むとバストアップする」というのは嬉しい変化ですが、これはピルの本来の使い方ではありません。ピルではなく他の方法で育乳を目指しましょう。

育乳のためには、体も心も健康でいられるように、ライフスタイルを見直すことが重要です。

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この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール