
【保存版】生理中のバストケアガイド|デリケートな時期を快適に過ごす秘訣
目次
毎月の生理は、むくみやだるさなど、女性の体調を大きく変化させるもの。
特に、生理中はバストもホルモンバランスの影響で敏感になりやすく、痛みや張り、かゆみなどのトラブルが起こりやすい時期です。
そして、このような変化を放置すると不快感が続くだけでなく、その後のバストケアに影響が出ることも。バストアップするためにいくら頑張っていても、生理中にその積み重ねが無駄になってしまったらショックですよね。
そこで今回は、生理中のバストケアについて、注意点から快適に過ごすためのアイテムまで徹底解説。育乳のプロ目線だからこそ知っているポイントをわかりやすくお伝えしていきます。
生理中でもバストケアが必要な理由
そもそも生理中は、「体が重いし、バストケアは一旦ストップしたほうがいいんじゃない?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずは生理中のバストケアの必要性について理解していきましょう。
ホルモンバランスの変化によるバストへの影響
生理周期は、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の増減によって大きく変化します。
たとえば、エストロゲンは、髪や肌のツヤをキープするなど「女性らしさ」を保つうえで欠かせないホルモンです。全身に行き渡っている物質で、通常月経直後から排卵までの期間に体内で増加します。
一方で、生理前にかけて増加していくプロゲステロンは、体が妊娠に備える準備を始めるために分泌されるホルモンです。バストの内部はこのタイミングで血流量や水分量が増加します。その結果、むくみや張りが生じ、違和感を抱えることも。
この変化は体の自然なサイクルですが、毎日快適に過ごすにはそれぞれの時期に合ったケアを行うことが大切です。生理中だからといっていきなり今までのケアを中断してしまうと、体調に悪影響を及ぼすリスクもあるため、生理中に適したケアを続けていきましょう。
むくみ・ハリ・痛みの軽減に
生理中にバストがむくむ理由のひとつは、プロゲステロンがバストの内部に水分や栄養をため込もうとするからです。体内に余分な水分を蓄えておくには乳腺やそのまわりの皮膚も引き伸ばされていなければならず、結果としてバスト全体にむくみが生じます。
また、バストのむくみがひどい場合、引っ張られているような痛みを感じるケースも少なくありません。このような状態で普段通りブラジャーを着けて過ごしていると、バストの血流が滞り、症状を悪化させる原因になります。
一方で、生理中の正しいバストケアを知っておけば、その締め付けから解放され、症状の緩和が期待できるはず。生理中もご機嫌で過ごしたいなら、このあと紹介する食事・下着選び・ストレッチなど多方面からのアプローチを実践してみましょう。
体調や気分への影響も
生理中は身体的な症状だけでなく、精神面にも影響が出やすい時期。ホルモンの変化によって、自律神経のバランスが乱れ、倦怠感やイライラを感じるのは珍しいことではありません。
そして、このようにメンタル面が不安定なときに、バストの痛みや違和感が気になると、心理的負担はさらに大きくなってしまうことに
。つまり、この時期のバストケアは、触り心地や形をキープするためというよりも、心身の心地よさを保つためのセルフケアという側面が強いのです。
ストレスを軽減する食事や着心地が柔らかなインナーを選べば、憂鬱な気持ちも徐々に晴れていくでしょう。
生理中によくあるバストの悩み
次に、生理中に引き起こしやすいバストのお悩みを3つご紹介します。それぞれ自分の体質に当てはまるものがある場合は、生理中のバストケアを見直すタイミングかもしれません。
バストの痛みや張り
ホルモンバランスの変化によるバストの痛みや張りは、ほとんどの女性が毎月の生理で経験している症状です。特に、生理前から徐々に違和感を覚えるケースが多く、生理中は触れるだけでも痛みを伴うという方も珍しくありません。
デリケートなこの時期は、無理にマッサージを行ったり、強い圧迫を加えるのは禁物。痛みや張りを和らげるには、むくみを解消するストレッチや入浴をゆっくりと続けていくほうが適しています。
さらに、ナイトブラやノンワイヤーブラもストレスフリーな着心地を叶えるうえでは欠かせないアイテム。使う時期が限られるとはいえ、持っておくとあなたの心強い味方になるはずです。
サイズ変化による違和感
生理中は、バストサイズが0.5〜1カップ程度変わることもよくあります。この変化は乳腺の発達やむくみによる一時的なものですが、普段のブラジャーがキツく、カップやストラップが食い込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、そのような締め付け感をずっと放置しておくと、急に息苦しさが増し、吐き気などにつながってしまうリスクもあります。普段のバストケアではホールド感のある下着が重要視されますが、この時期だけはゆとりのある使用感を優先してください。
肌荒れやかゆみ
生理前、鏡に映った顔を見て「肌荒れし始めている…」と落ち込んだ経験はありませんか?実は、生理前・生理中はホルモンバランスの変化によって肌のバリア機能が低下し、バストも肌荒れを起こしやすくなります。
特に、下着の摩擦や汗によるムレは、肌荒れやかゆみの大きな要因。さらに、夏場や湿気の多い時期には、赤みやあせもにつながることも少なくありません。
吹き出物などの分かりやすい変化はもちろん、普段塗っているバストクリームが急に合わなくなるといったサインもあるので、生理中に使用するボディケアアイテムは低刺激処方のものを選んだほうがよいでしょう。
生理中に避けたいNGバストケア
ここからは、多くの女性がやりがちな「生理中のNGバストケア」について解説します。よかれと思って続けていたものでも、体調面を考慮すると逆効果になってしまうことがあるため、どの程度のケアが適しているのか知っておきましょう。
締め付けの強いブラジャーの着用
生理中はバストサイズが変化し、むくみや張りが強まるため、普段のブラジャーが窮屈に感じやすくなります。
この時期に強い締め付けのブラを着用すると、バストや周辺の血流が妨げられ、不快感が悪化します。また、ワイヤーや硬いカップが乳腺や皮膚を圧迫すると、肌荒れを引き起こすリスクもあるでしょう。
そこで、生理中の下着選びで意識しなければならないのは、サポート力より「快適性」。やさしいつけ心地のノンワイヤーブラや、細かくアンダーを調整できるタイプがおすすめです。普段の使用頻度は高くないかもしれませんが、ひとつ持っておくと、生理中に下着を着ける際の億劫さが少し軽減されるでしょう。
強いマッサージや刺激
大きく見えるバストを維持しようと、つい手に力が入ってしまうかもしれませんが、生理中の行き過ぎたバストマッサージはNG。デリケートな時期に強い刺激を与えると、乳腺や周囲の組織が炎症を起こし、痛みや赤みが悪化する可能性があります。
生理中は乳腺が敏感な状態になっているため、どうしてもマッサージを行いたい場合は、バスト全体をじんわり温める程度のやさしいタッチが理想です。脇下やデコルテ周辺をなでるようにケアすると、体への負担なく行えます。
目的はバストの形を整えることではなく、「巡りを良くすること」と意識してくださいね。
過度な運動・筋トレ
過度な運動や筋トレも、生理中のバストにとっては負担になりやすいポイント。むくみや冷えがある場合は体を温める手段として有効ですが、長時間続けると痛みや張りがひどくなることがあります。
そのため、体を温めたい場合は、ぬるめの入浴やストレッチなど、負担の少ない方法を選ぶのが吉。また、湯たんぽや温かい飲み物など、体を安静にしたまま行えるケアもおすすめです。
まったく動かずにいるとかえってストレスが溜まることもあるかもしれませんが、普段通りのトレーニングを無理して続けると、急に体力やモチベーションが尽きてしまいかねないので注意しましょう。
生理中のバストケアにおける3つのポイント
ここからは、生理中のバストケアについてやり方を詳しく説明します。次の3つのポイントを押さえるだけで、上半身の重さやダルさがふわっとラクになるので、ぜひ試してみてください。
生理中のバストマッサージは、痛みや張りの改善に有効ですが、強い刺激は禁物。この時期は乳腺に水分が溜まっているため、血流促進と全身のリラックスを目的とした「やさしい力加減」に留めましょう。
具体的なコツは、撫でるような軽い力でバストをほぐすこと。お風呂上がりにマッサージオイルやバストクリームを使用すると、摩擦を軽減しながらリンパを流せます。デコルテに向かって円を描くように手を滑らせるだけでも血行が改善され、張りが和らぎますよ。
また、肩甲骨まわりや首肩をほぐすストレッチも大切。生理中は腹痛などの影響で前傾姿勢をとりがちなので、背中をグッと伸ばして、深呼吸を心がけましょう。
生理中はホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れ、疲れやすさやだるさを感じやすくなります。そのため、この時期に十分な睡眠時間を確保することは、体と心を回復させるために欠かせません。
特に、質の良い睡眠は、バストケアにもプラスの効果があります。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、皮膚や筋肉の修復・再生を促し、バストの土台となる大胸筋や皮膚の弾力維持に役立つからです。
毎晩入念に行っているバストマッサージも、生理中は少し手を抜いても良いタイミング。だからこそ、十分な休息を優先して、健やかなバストをキープしていきましょう。就寝前は、カフェインの摂取やスマホの使用もできるだけ控えるようにしてくださいね。
生理中に摂る食事は、月経痛をはじめとする体調面に大きく影響します。バストケアの面においても、いくつかの栄養素を積極的に補うだけで、気になっていた負担を軽減されることも。
特に、次のような栄養素を意識して摂ると、体の内側から無理なくバストケアが続けられるでしょう。
① タンパク質
バストは乳腺と脂肪組織、それらを支える大胸筋から成り立っています。タンパク質は筋肉や皮膚をつくるためには必須であり、もちろん生理中もバストの土台や弾力を保つためには欠かせません。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンと組み合わさることで、組織の修復・再生もスムーズになります。
含まれる食材例:鶏むね肉、卵、鮭、豆腐、納豆、ギリシャヨーグルト
② ビタミンB6
ビタミンB6はエストロゲンやプロゲステロンの代謝に関わり、生理中のホルモンバランスの乱れによる不調を和らげる働きがあります。特に、バストのむくみや張りが強いときには、その違和感を緩和する作用まで期待できるのが嬉しいポイント。さらに、タンパク質の働きをサポートするため、肌やバストのハリも一層キープしやすくなるでしょう。
含まれる食材例:マグロ、鶏ささみ、バナナ、アボカド、ごま
③ 鉄分
鉄分が不足すると全身の血流が悪化し、バストまで十分な酸素や栄養が届きません。生理中は出血により鉄分がかなり不足しますが、食事で補うことで全身の血流が改善すれば、バストの不快感だけでなく体調自体が上向きになるでしょう。特に、吸収効率の高いヘム鉄を含む食品を意識的に摂取するのがおすすめです。
含まれる食材例:牛赤身肉、レバー、カツオ、ほうれん草、小松菜
④ マグネシウム
マグネシウムは筋肉の収縮を和らげ、PMSに伴う肩こりやバストの張りを軽減する作用が期待できます。また、精神的な緊張をほぐし、睡眠の質を高める効果もあるため、心身をリラックスさせたい生理前にもぴったりです。
さらに、一般的な便秘薬として「酸化マグネシウム」は広く知られていますが、マグネシウム自体にも便通をサポートする働きがあります。そのため、毎月生理が始まると便秘になってしまう場合は、マグネシウムを積極的に補うと体調がスッキリ整うでしょう。
含まれる食材例:サバ、イワシ、きな粉、アーモンド、カシューナッツ
生理中におすすめのバストケアアイテム3選
次に、生理中に持っておくと重宝するアイテムを3つご紹介します。生理が終われば他のものに切り替えるかもしれませんが、毎月使うことを考慮すれば、どれも用意しておいて損はないはずです。
①ナイトブラやノンワイヤーブラ
生理中はバストサイズが変動しやすい期間。その分、普段愛用しているワイヤー入りブラジャーは締め付けが強く、痛みを悪化させる原因になるかもしれません。
そんなときに活躍するのが、ノンワイヤータイプのブラジャーや、日中も使用可能なナイトブラ。伸縮性にすぐれ、肩ひもやホックが細かく調節できるものを選ぶと、その日の体調に合わせた着心地が叶うでしょう。
また、素材はコットンやシルクなど肌あたりが柔らかいものを選ぶと、かゆみや摩擦を防げます。ショーツと違って汚れる心配もほとんどないので、あえて可愛らしいデザインでテンションを上げるのもおすすめです。
②快適に過ごせるルームウェア
自宅で過ごす時間が長い日は、バストや体を締め付けないルームウェアが役に立ちます。生理中は横になったまま過ごす時間も比較的長いため、通気性が良く、肌あたりのやさしいコットンやタオル地などの素材が快適でしょう。
また、上下が分かれたパジャマタイプはもちろん、最近ではパジャマの下に履いておくパンツ型のウェアも登場しています。フィット力で経血の漏れやナプキンのズレを防げるため、お気に入りのルームウェアを汚したくない場合は、そのような下着を組み合わせるのも賢い過ごし方です。
上半身の服装は普段と変わらないかもしれませんが、冷えは生理・バストどちらにとっても大敵なので、薄着だけは注意してください。
③ハーブティー
生理中にコーヒーや紅茶を普段通り飲んでしまうと、カフェインによって血管が収縮し、体調が悪化するリスクがあります。そこで、冷えやむくみが気になる生理中は、ハーブティーに頼るのがおすすめです。
カフェインレスかつ女性の不調に寄り添うような効能のフレーバーを選べば、生理中のリラックスタイムが少し楽しくなるかもしれません。特に、次の3つのフレーバーはハーブティー初心者の方でも手に取りやすいでしょう。
カモミールは、生理中の緊張や不安をやわらげるリラックス効果が高いハーブです。鎮静作用があり、眠りの質をサポートしてくれるため、夜のリラックスタイムにはぴったり。また、体を内側から温め、血行を促進する働きも期待できます。味わいはほんのり甘く、リンゴに似たやさしい香りで飲みやすいのが特徴です。
生理中の冷えやむくみには、ジンジャー入りのハーブティーが効果的です。ショウガに含まれるジンゲロールという成分は体を温め、血流を良くする働きが期待できます。冷えが軽減されると、バストやお腹の張り、痛みがやわらぐこともあります。味はスパイシーでほんのり辛みがありますが、お好みで蜂蜜を加えるとまろやかになりますよ。
ペパーミントは、生理中のだるさや気分の落ち込みにリフレッシュ感を与えてくれるハーブです。消化器系の不快感や吐き気、頭痛などにも穏やかに働きかけるとされます。味わいはすっきり爽快で、食後や眠気覚ましにもおすすめ。アイスティーとしてもおいしく飲めるため、暑い時期には少し冷ましてから味わっても良いでしょう。
ハーブティーは自然由来で体にやさしいイメージがありますが、生理中は過剰摂取に注意が必要です。
たとえば、カモミールには子宮をやや刺激する作用があるため、美味しく飲めたとしても1日に3杯程度に留めておきましょう。ジンジャーも過剰に摂ると胃に負担をかけたり、体がほてる原因になることがあります。また、ペパーミントは飲みすぎると胃酸の逆流を招く恐れがあるため、消化に時間がかかる方はゆっくり時間をかけて味わってください。
どのハーブティーも、適量を楽しむことがリラックス効果を最大限に引き出すポイントです。
生理前にやっておくと楽になる習慣
ほとんどの女性は毎月、月経痛の重さや体のダルさに波があります。とはいえ、「なんで今月はこんなにお腹が痛いの!?」と不思議に思ったことはありませんか?
実は生理中に現れる症状は、生理前の過ごし方と深く関係しているので、次のような習慣を身につけると負担を軽減できる可能性があります。
軽い運動やストレッチ
生理前から血行が滞り、むくみや張りが慢性化している場合、当然生理が始まるとその感覚は強まるもの。一方で、バストまわりを日頃からほぐしたり動かしたりしていれば、生理が始まったとしても痛みにはつながりにくくなります。
特に、本格的な運動でなくとも、ヨガの簡単なポーズや肩甲骨まわりをほぐすストレッチを続けるだけで、生理中のバストにかかる違和感は軽くなるはずです。肩を大きく回す、腕を背中に回して胸を開く、といった動作で、毎日バスト周辺の血流を促すようにしましょう。
また、深呼吸を日常的に取り入れると副交感神経が優位になり、心身の緊張がやわらぐきっかけに。1日5〜10分程度でも1カ月ほど続ければ、きっと体調の変化が実感できますよ。
入浴などの温活で血行促進
ぬるめのお湯(38〜40度)での入浴は、筋肉をやわらげ、血流を改善する効果があります。毎晩短時間でも湯船につかることで、体が芯から温まると、睡眠の質もアップすること間違いなし。
また、長時間の入浴や高温浴は体に負担がかかるリスクもありますが、5〜10分程度の半身浴なら忙しい毎日でも続けやすく、バストの成長もサポートできます。どうしても時間がとれない場合は足湯や蒸しタオルで局所的に温めるだけでも十分なので、「温活=健康貯金」として続けていきましょう。
魚を中心とした食生活
生理中の不快感や体調不良は、それまでの栄養バランスが崩れていたことを示す指標でもあります。
例えば、月経痛やPMSによる頭痛や胸の張りなどの痛みには、「プロスタグランジン」という物質が関わっています。この物質は体内で炎症や痛みを引き起こす働きがあり、その材料になっている成分のひとつが「n-6系脂肪酸」です。n-6系脂肪酸は、揚げ物や炒め物に使う植物油に多く含まれており、脂っこい食事ばかり摂っていると、月経前の不調につながりやすくなります。
その一方で、痛みを和らげる方向に働くとされるのが「n-3系脂肪酸」と呼ばれる物質。これはDHAやEPAとして青魚などに豊富に含まれ、血流をスムーズにし、月経痛の軽減にもつながる可能性があります。
とある食品メーカーの研究では、「週3回以上魚を食べるように食事を見直した女性は、月経痛が軽減した」というデータも出ているため、改善の余地がある方はぜひ普段の食事メニューを気を付けてみてください。
よくあるQ&A|生理中のバストケアに関する疑問
最後に生理中のバストケアに関するよくある疑問にお答えします。今回は、実際にバストアップサロンで聞かれることの多い3つの質問をピックアップしました。
月経痛がひどいときはバストケアは控えるべき?
月経痛が強いときは、バストケアをお休みすることも賢い選択です。生理1〜3日目などは動くことさえ難しいという女性も多くいますが、数日ケアを中断したからといって、いきなりバストがハリを失ったり、小さくなる可能性はほとんどないので安心してください。
特に、サプリメントなどの服用している方は、腹痛・頭痛を和らげるために飲む鎮痛剤にも注意が必要。どちらも飲むだけなので手軽ですが、必ず併用して問題ないかを調べてから服用しましょう。
また、心身のリラックスを目的とした軽いケアなら、普段通り続けても問題ありません。大切なのは無理をしないことと、体のサインに従うことです。
生理中に大きくなったバストはキープできる?
結論からいうと、生理中に大きくなったバストサイズは一時的な変化であり、そのまま維持されることは基本的にありません。これはあくまで生理的な反応としては当然で、健康な証拠ともいえる現象です。
生理が始まるとプロゲステロンは徐々に減少し始め、バストの乳腺も元の状態に戻っていきます。それに伴ってバスト周辺の余分な水分や血液も体外に排出されるため、サイズアップしていたバストは元のサイズに落ち着くでしょう。
バストが小さくなったように感じるのは自然なことですが、むしろ戻った状態のバストが現状のあなたの正確なバストサイズです。そのため、下着やドレスの採寸・試着などは生理前・生理中を避けて行ったほうがよいかもしれません。
少しでもバストアップしたいなら生理後に何をするべき?
生理中に一時的にアップしたバストサイズを完全にキープすることは難しいものの、ボリュームダウンを緩やかにするための工夫はいくつか挙げられます。
まずは、バストの土台となる筋肉や皮膚のハリを維持すること。筋トレを積み重ねつつ、タンパク質・ビタミンB・鉄分などの栄養をバランスよく摂取すると、ふっくらとした印象に近づきます。
また、自分に足りていないケアを知るという意味では、生理が終わってからバストアップサロンに駆け込んでみるのも1つの選択肢でしょう。生理中は体調が悪く、バストケア中断してしまったという方も、サロンで一から今後のホームケアを提案してもらうことで、上手く再スタートを切れるはずです。
生理中の正しいバストケアで快適な毎日を
生理中はホルモンバランスの変化により、バストの張り・痛みを感じやすくなるデリケートな時期です。普段のブラジャーでは締め付けが強すぎたり、肌への刺激が増えることで不快感が悪化することも少なくありません。
また、むくみや張りは生理前後の生活習慣からも影響を受けます。軽いストレッチや入浴、バストに必要な栄養素を食事で意識的に補うなど日頃からサポートを続けていれば、憂鬱な期間も次第に短くなっていくはずです。
つまり、生理中のバストケアは、見た目を整えるだけではなく、1カ月間を快適に過ごすための大切な自己管理。その日の体調に寄り添ったケアを選び、健やかなバストを維持していきましょう。
この記事の執筆者
![]() | 佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |