B70=C65って本当?バストサイズの見た目の違いと下着選びのポイントを解説
目次
A~Cカップまでのサイズは手に取る方が多く、「せっかく気に入ったのに、自分のサイズが完売していた……」なんてこともありますよね。
しかし、実はブラジャーのサイズはカップ数が異なっても、作りが似ているものもあります。つまり、自分にぴったりのブラジャーを見つけるためには、サイズ表記の「カップ数とアンダーサイズの仕組み」をしっかり理解することが大切です。
そこで今回は、B70とC65の違いを例にしながら、バストサイズの考え方を徹底解説。見た目や着け心地にどう影響するのかという点はもちろん、試着時の注意点やよくある疑問にもお答えしていきます。
知っておきたい「バストサイズ」の基本

自分のバストサイズを一度でも測ったことがある方は、自分のカップ数やアンダーは理解していますよね。とはいえ、サイズの決め方や他のカップ数との違いまで知っている方は意外と少ないかもしれません。
そこで、まずはどうやってバストのサイズが割り出されるのかをおさらいして、自身のサイズに対する理解を深めましょう。
アンダーとトップの差で決まるカップサイズ
ブラジャーのサイズ表記は「B70」「C65」など、数字とアルファベットで示されることが一般的。この表記は、アンダーバストとトップバストの差によって決まる「カップサイズ」と、胴回りを示す「アンダーサイズ」から成り立っています。
つまり、バストサイズを正しく理解するには、まず「アンダーサイズ」と「トップバスト」の測り方を知ることが大切です。アンダーバストは胸のすぐ下の胴囲、トップバストは胸の一番高い位置を水平に測ることで、実際の長さを確認できます。
たとえば、アンダーバストが70cmで、トップバストが85cmの場合、トップとアンダーの差は15cm。日本では、この差が15cm開いているバストが「Bカップ」に分類されており、アンダーが70cmの場合は「B70」と表記されます。
そのほかのカップ数に関して、日本のサイズ規格では以下のように分類されています。
- Aカップ 約10cm(トップとアンダーの差)
- Bカップ 約12.5cm
- Cカップ 約15cm
- Dカップ 約17.5cm
- Eカップ 約20cm
この表からもわかるように、カップサイズは「トップとアンダーの差」で決まるため、必ずしも胸の大きさ=カップ数ではないということになります。
「カップ=胸の大きさ」ではない理由
バストサイズに対してよくある誤解の一つが、「Dカップの人は胸が大きい」「Bカップは小さい」というようなカップ数だけを意識した単純な見方です。
カップサイズはあくまで「トップとアンダーの差」によって決まっているため、たとえ同じCカップでも、アンダーサイズが異なればバストのボリューム感が違って見えることがあります。
たとえば、C65の人とC75の人では、同じCカップでもC75のほうがカップに収まる容量は大きくなります。これは以下の通り、それぞれのサイズを算出するとわかりやすいでしょう。
- C65:アンダーバストが65cm、トップバストが70cm
- C75:アンダーバストが75cm、トップバストが80cm
C75のバストのほうがアンダー・トップが長くなる分、バストを支える面が広くなり、より前に出ているような印象も受けやすいのです。逆に言えば、アンダーが細い人ほど、同じカップ数でも見た目はコンパクトになります。
B70とC65は“姉妹サイズ?

実店舗などでブラジャーを見ているときに「B70とC65って、なんだか似てるような気がする…」と思ったことはありませんか?
実はこの2つのサイズは、「姉妹サイズ」と呼ばれる関係にあります。見た目も着け心地も近いことから、サイズ選びのヒントとして知っておくととても便利です。
「姉妹サイズ」とは?
姉妹サイズとは、「カップの容量がほとんど同じで、アンダーサイズとカップサイズを調整したサイズ」のこと。たとえば、自分が普段着けているサイズが合わないときでも、姉妹サイズを試すと快適な着け心地を得られる可能性があります。
姉妹サイズを見つける際には、下記のようにアンダーとカップを1段階ずつ調節する考え方が一般的です。
| 65 | 70 | 75 | 80 | |
|---|---|---|---|---|
| A | – | B65 | B70 | B75 |
| B | A70 | A75/C65 | A80/C70 | A85/C75 |
| C | B70 | B75/D65 | B80/D70 | B85/D75 |
| D | C70 | C75/E65 | C80/E70 | C85/E75 |
| E | D70 | D75/F65 | D80/F70 | D85/F75 |
このように、「1カップ上げてアンダーを下げる」または「1カップ下げてアンダーを上げる」という調整をすれば、自身の姉妹サイズが簡単に分かります。
特に、アンダーバストを測ったときの数値が「68cm」・「72cm」などキリの良い数字ではない場合には、あえて姉妹サイズを検討することで、よりしっくりくる着心地に出会えるかもしれません。
B70とC65の細かい違い
とはいえ、姉妹サイズにおいて注意してもらいたいのは、それぞれのサイズが「まったく同じではない」ということ。B70とC65も細かく見比べれば、さまざまな違いがあります。姉妹サイズはカップの容量が近いだけで、フィット感や着けたときの安定感に微妙な差があるのです。
たとえば、アンダーベルトの長さが違うため、B70の方が締めつけ感はややゆるめに感じるかもしれません。一方C65は、アンダーのホックをもっとも外側で留めたとしても、ホールド力はやや強いでしょう。
また、ブランドによっても着け心地は変わるため、同じ姉妹サイズでも「以前はちょうどよかったのに、こっちはきつい/緩い」と感じることもあります。ブラの設計上、ストラップの位置やカップの立体感によっても違いが出るため、基本的には試着するか、レビューなどを参考にする必要があるでしょう。
姉妹サイズを活用するシーンと注意点

B70とC65のように、サイズ表を少しずらした「姉妹サイズ」の知識は、下着選びにおいてとても便利です。ただし、いつでも頼りにしてOKというわけではないので、ここからは活用できるシーンと気をつけるべきポイントを解説していきます。
お気に入りのデザインに自分のサイズがないとき
人気の下着を買おうとするとき、デザインに一目惚れしたのに、自分のサイズが売り切れていたり、もともと展開がなかったりすることってありますよね。そんなとき、姉妹サイズで代替できる可能性があるのは大きなメリットです。
たとえば普段C65を着用している人は、どうしても欲しかったデザインならB70も試す価値あり。アンダーが少しゆるくなりますが、ストラップやホックを調節することでフィットすることもあります。
気になるデザインを諦めずに済むかもしれないので、覚えておいて損はないでしょう。
メーカーによるサイズ感の差異があるとき
普段愛用しているブランドではぴったりなサイズだとしても、新しいブランドでは「ちょっと合わないかも……」と感じた経験はありませんか?ブラジャーのサイズは、メーカーやブランドによってわずかに違いが見られます。
とはいえ、そんなときでも姉妹サイズを知っておけば、サイズの選択肢が増えて、下着選びの負担を軽くできます。特に実店舗であれば、普段着用しているブランドやサイズをスタッフに伝えることで、作りが似ている商品を提案してもらえるでしょう。
初めて購入するブランドなら試着はマスト
どんなに姉妹サイズを理解していたとしても、初めて手に取るブランドやシリーズでは試着するのが一番確実です。特に、ホールド感・カップの深さなどは、実際に着けてみないとわからないことが多く、気づかずに買ってしまうと、結局タンスの肥やしになってしまいます。
可能であれば店舗で試着し、C65とB70などの両方を着け比べてみるのが理想的。そのどちらでもしっくりこなかった場合は、そもそもバストサイズが変化している可能性もあるため、サイズ計測やフィッティングをお願いしましょう。
また、通販サイトを通じて購入するなら「返品保証」や「フィッティング相談」、「試着サービス」があるブランドを選ぶと安心です。
見た目は一緒?B70とC65の印象比較

B70とC65は姉妹サイズであり、カップの容量はほとんど同じです。しかし、アンダーサイズや体型とのバランスによって、見た目の印象にはわずかに違いが出ます。
アンダーの太さによる見た目の違い
まず注目したいのがアンダーサイズの違い。B70はアンダー70cm、C65はアンダー65cmとなっており、これだけ聞くと「たった5cmの差」だと思うかもしれません。
しかし、実際の見た目や着け心地はかなり異なります。たとえば、B70はアンダーが太めになる分、C65と比べれば上半身がわずかにしっかりとした印象に見えます。逆にC65は、華奢な体型にマッチしやすく、すっきりとしたボディラインに見せやすいという特徴があります。
同じカップ容量でも、アンダーの太さが違うとブラジャー自体の「土台の幅」が変わるため、見た目にもわずかに差が出るのです。
体型・骨格・姿勢による印象の違い
B70とC65がどちらが似合うかは、体型や骨格、姿勢によっても変わります。
たとえば、骨格ストレートの方は胸の位置が高く、バストに厚みが出やすいため、アンダーのある程度のホールド感が必要です。そういった方にはB70がフィットするかもしれません。
一方で、骨格ウェーブのように華奢で柔らかいラインが特徴の人には、C65のようなコンパクトでフィット感のあるサイズがしっくりくるケースが多いです。骨格ウェーブの筆者も、以前はアンダーサイズが70の下着を選んでいましたが、ある店舗でアンダー65の商品をおすすめされてからは、そのサイズのほうが合っていると実感しました。
さらに、猫背や巻き肩の方は、どのサイズを着けていてもブラジャーの前中心が浮きやすくなるため、サイズだけでなくフィッティングによる調整も重要です。また、背中や脇にお肉がつきやすい体質の場合、脇高設計やストラップの幅などもつけ心地に大きく影響するでしょう。
着衣時のシルエット差
実際に服を着たときのシルエットには、ほとんど違いがありません。バストラインのボリュームや位置が出やすい薄手のトップスなら微妙な違いを感じるかもしれませんが、それでも本人以外は気づかない程度です。
たとえば、普段C65を着けている方がB70を着けたとしても、「バストが大きくなった/小さくなった」という印象にはなりません。つまりB70とC65、どちらを選ぶべきか判断したいなら、服の上からではなく下着姿そのもので見比べたほうがよいでしょう。
サイズが合ってないとどうなる?

「なんとなく合ってる気がするから…」といった感覚でブラジャーを選んでしまうことは、バストの見た目はもちろん健康面にもリスクがあります。B70とC65のような姉妹サイズでも、わずかな違いでフィット感は大きく変わるため、以下のようなサイズへの違和感は見逃さないようにしましょう。
胸の形崩れ・不快感の原因に
サイズが合っていないブラジャーをつけていると、バストを正しい位置にキープできなくなるため、胸の形に悪影響を及ぼす恐れがあります。
たとえばアンダーが緩すぎると、カップ部分を支える力が弱まることでバストの位置が安定しません。その結果、少し動くだけでもバストがズレたりこすれたりしてしまいます。
一方で、アンダーがきつすぎると、皮膚に食い込むことによって圧迫感や息苦しさにつながり、長時間の着用が難しくなることも。結果として、カップ付きキャミソールや自宅ではノーブラなど、バストを極力ホールドしない方向へ意識が向いてしまうかもしれません。
どちらのケースも、積み重なればバストの下垂や広がりの原因にもなり得るため、サイズ選びは慎重に行いたいところです。
見た目の印象を損ねるリスクも
サイズが合っていない下着は、洋服を着たときのシルエットも損ねてしまいます。
たとえば、カップサイズが合っていない場合、バストトップが押しつぶされてしまったり、逆に浮いてしまったりすることで、バストラインに不自然な段差ができるかもしれません。ほかにも、ブラジャーのワイヤーが肌に食い込んでいると、フィット感の強いTシャツやニットを着る際に、下着のラインが響いてしまうこともあるため注意が必要です。
また、着心地に違和感が残るブラジャーは、美しい姿勢もキープしづらくなります。バストを適度なホールド力で支えなければ、つい背中を丸めがちになってしまうため、猫背や巻き肩を直したい人は試着時に姿勢のチェックも忘れないようにしましょう。
ノンワイヤーやナイトブラもサイズは重要
最近では、ノンワイヤータイプのブラジャーやナイトブラの人気も高まっていますが、「ワイヤーがない=サイズは気にしなくてOK」というわけではありません。
特にナイトブラは、寝ている間にバストが横に流れるのを防ぐ構造がポイント。その分、サイズが合っていないと、そのサポート力が発揮されず、効果を感じにくくなる可能性があります。
また、ノンワイヤータイプ・ナイトブラともに基本的にはサイズ表が用意されているため、普段着用している下着のサイズを手がかりにして選ぶことが大切です。S・M・Lなどカップ数の表記がない場合には、自分のサイズがどれに当てはまるのかをスタッフやメーカーに問い合わせたほうが良いでしょう。
姉妹サイズで迷ったときのポイント

B70とC65のような「姉妹サイズ」は、サイズ展開が限られているアイテムでも柔軟に対応できる便利な考え方です。ただし、着用感が似ていることから「結局、どちらが自分に合っているの?」と迷ってしまうこともあるはず。
ここでは、そんな姉妹サイズで迷ったときに確認すべきポイントを紹介します。
サイズチャートだけでなく「着け心地」で判断を
通販やネットショップなどでブラジャーを購入する場合、サイズ表を参考にする方も多いはず。しかし、サイズチャートはあくまで目安にすぎません。
たとえば、B70とC65はカップの容量が近い姉妹サイズですが、ワイヤーの硬さやカップの深さなどにはメーカーごとの違いがあります。だから、「数字が合っている=着け心地がいい」とは限らないのです。
たとえば、実際に着けたときに「息苦しい」・「ワイヤーが浮く」・「アンダーがずれる」といったサインがあれば、そのサイズは合っていない可能性が高いでしょう。見た目だけでなく、身体の感覚にも目を向けてサイズを見極めてください。
また、生理前後や季節によっても、体のむくみや体型の変化が起こりやすいため、姉妹サイズはそのようなシーンにおける選択肢として持っておくのも便利かもしれません。
返品保証やフィッティング相談を活用

「試着できないけど、どうしてもこのデザインが欲しい」「オンライン限定アイテムでサイズが不安…」そんなときは、返品保証があるブランドを選ぶことが重要です。
また、サイズ選びそのものに迷ったときはバストサロンや下着の専門店で行っているフィッティングサービスを活用するのもおすすめです。バストケアのプロが体型や悩みに応じてアドバイスしてくれるため、自分に合ったサイズに出会いやすくなるでしょう。
「サイズが分からない=買えない」となってしまうのは非常にもったいないので、ぜひ一度気軽に足を運んでみてください。
お店のフィッティングって何をするの?当日の服装や持ち物

「フィッティング」と聞くと、なんだか緊張してしまう……という方もいるかもしれません。しかし実は、フィッティングは自分に本当に合うブラジャーを見つけるための心強いサポートになります。
ここからは、実際にお店でフィッティングを受けるとどんなことをしてくれるのか、当日の服装や持ち物、気をつけるポイントまで詳しくお伝えしていきます。
フィッティングでは何を見てくれるの?
フィッティングでは、下着選びのプロであるスタッフがあなたの体型・胸の位置・骨格・バストの張り具合などを見ながら、理想的なフィット感のブラジャーを選んでくれます。よくあるのが「バストサイズを測ってもらうだけ」というイメージですが、実はサイズ計測とフィッティングは、まったく異なるサービスとして実施されるケースが一般的です。
つまり「サイズが分からない」という言い方では、計測だけで終わってしまう可能性もあるため、フィッティング希望の場合は「フィッティングをお願いしたい」とはっきり伝えたほうがスムーズに案内が受けられます。
具体的には、以下のようなことをチェックしてくれる店舗が多いでしょう
- アンダーがずれていないか
- カップが浮いていないか
- バストトップの位置が理想的か
- 背中・脇・デコルテからのお肉の収まり具合
- 動いたときにブラがずれないか
サイズを測るだけでは分からない、「実際の着用感」や「動きやすさ」をもとに、最適なサイズや商品を提案してくれるのがフィッティングの大きな魅力です。
どんなブラを着けて行けばいい?ノーブラはNG?
フィッティングやサイズ計測では、店舗の商品をおすすめされますが、まずは現在のバストの状態を見てもらうこともよくあります。そのため、基本的には最近よく着用しているお気に入りのブラを着けて行くのがおすすめです。
普段着用しているサイズやフィット感をもとに、スタッフが「こういうデザインならもっとバストの形が整うはず!」というアドバイスをしてくれるので、ノーブラで行くのは控えた方が無難でしょう。
また、スポブラやナイトブラなど、サポート力の弱いものも避けるべきアイテムのひとつ。普段使っているワイヤーブラのほうが本来のバストの形が分かりやすく、フィッティングがスムーズに進みますよ。
当日の服装や気をつけることは?

フィッティング当日は、着脱しやすいTシャツや前開きのブラウスがおすすめ。トップスをすべて脱ぐ可能性もあるので、ワンピースなどの上下がつながった服装よりも、着脱しやすいファッションが適しています。
髪型は後ろで結んだり、軽くまとめたりしておくのがポイント。背中のラインが見えやすくなるため、フィッティングがしやすくなります。
また、当日のメイクや香水は控えめにしましょう。試着用の下着や商品に香りやファンデーションがついてしまうと、販売に支障が出る可能性があるからです。
持ち物は特に必要ありませんが、もし気になるデザインの商品があれば、事前にスクショなどを見せるとより会話が弾むでしょう。
恥ずかしがらなくて大丈夫!プロのフィッターに任せてOK
フィッティングをお願いする際「下着の試着ってちょっと恥ずかしい」「バストが小さいと思われたらどうしよう」と感じる女性は多いものの、そのような心配は無用です。店頭に立つスタッフは何十人、何百人という女性のバストに向き合ってきたプロなので、それぞれのバストの良さをしっかりと見出してくれます。
むしろ、せっかくフィッティングを受けるなら、ちょっとした違和感でも遠慮せずに伝えることで、本当に心地よい下着と出会える確率がグッと上がります。「こっちの方が着けやすい気がする」「ちょっとキツいかも?」など、自分の感覚を大事にしながら相談してみましょう。
また、最近ではオンラインでもフィッティング相談を受け付けているブランドもあります。「お店に行くのは緊張する……」という方は、まずはLINEやチャットでの相談から始めてみるのもひとつの手です。
サイズ選びに関するよくある疑問

ブラジャー選びやサイズについて「これってどうなんだろう?」と迷った経験がありませんか?これまでバストサロン「p-Grandi」にも数多くの質問が寄せられてきましたが、なかでも特に集中していた声を最後にご紹介します。
①アンダーのホックはどこで留めればいい?

新品のブラジャーを着けるときは、ホックは一番外側(緩め)で留めるのがおすすめ。これは、洗濯や着脱を繰り返すうちに、アンダーのゴムが少しずつ伸びてくるため、そうなったときに徐々に内側のホックで締め直せるようにしておくためです。
もし購入時点で真ん中〜内側のホックでちょうどいいと感じるなら、姉妹サイズとしてワンサイズ下のアンダーを検討してもいいかもしれません。
また、アンダーが適当な長さであっても、それ以外のパーツが緩すぎるとブラジャーはズレてしまいます。そのため、着用時には背中のホックの位置だけでなく、ストラップの長さや脇のフィット感もこまめにチェックしましょう。
②どちらも試着できないときは?
通販で下着を買うときなど、試着できない状況でもサイズ感を確認する方法はいくつかあります。
まずは、手持ちのブラジャーのなかで最も着け心地が良いものを身につけた状態で鏡をチェック。「カップが浮いていないか?」・「脇からお肉がはみ出ていないか?」・「ストラップが食い込んでいないか?」といった点から順に見てみましょう。
また、腕を上げ下げしたり、前屈みになったときのズレ具合も重要な判断基準です。動いてもバストが収まっているか、ブラがズレないかを確認します。
さらに、着けていて「苦しい」「肩がこる」と感じるならサイズが合っていない証拠。反対に、ゆるくて胸が揺れる・形が崩れる感じがあるなら、アンダーやカップが大きすぎるかもしれません。
③体重が変わったらどこが変わる?

体重が増減すると、まず変化が出やすいのがアンダーバストや脇・背中のお肉です。バストのボリュームも変わることがありますが、実は多くの女性はバスト周辺の脂肪のつき方のほうが先に変化が現れます。
たとえば、体重が増えるとアンダーに締めつけ感を感じやすくなったり、背中の段差が気になるようになったりするかもしれません。逆に、体重が減るとアンダーがゆるく感じるようになったり、ワイヤーの中心が浮いたりするケースも見られるでしょう。
そのため、ダイエットや出産など大きく体重が変動したタイミングでは、フィッティングなどプロの視点を頼ってサイズを見直すことが大切です。単に「太ったからアンダーだけ緩めよう」と調節するのではなく、「今の体型にとってのベストサイズ」を意識することが将来的な美バストにもつながりますよ。
数字だけじゃわからない!“自分にぴったり”のブラを見つけよう

「B70とC65、結局どっちが自分に合ってる?」という疑問に答えるには、数字だけで判断するのではなく、実際の着け心地や見た目の印象まで含めた総合的な見方が必要です。
特にB70とC65のような「姉妹サイズ」は、便利な一方で注意点もあるサイズ選び。どうしても欲しかったブラジャーのサイズが完売していた場合や、特定のブランドでサイズ感に違和感があるときの「応急処置」にはなりますが、それとは別に、常に自身の正確なバストサイズも把握しておくことも欠かせません。
また、骨格や姿勢、脂肪のつき方によっても見え方は異なるため、「計測した数字通りに選ぶ=正解」ではありません。バストサロンのアドバイスやフィッティングの機会を活用すると、今まで当たり前のように選んでいたサイズが実は合っていなかったと気づくこともあるでしょう。
最初は勇気がいるかもしれませんが、数字にとらわれすぎず、ぜひ一度自身のバストサイズとしっかり向き合ってみてくださいね。
この記事の執筆者
![]() | 佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |






