ヨガで胸は大きくなるの?ヨガとバストアップの関係とは?
バストアップのQ&A

ヨガで胸は大きくなるの?ヨガとバストアップの関係とは?

(2021.04.09 追記)

「胸を大きくしたい」「バストの形をキレイに見せたい」と、筋トレやエクササイズを取り入れる女性は多いかもしれません。また、バストアップを目指して、マッサージをしている方もいるでしょう。

しかし、ヨガでバストアップにアプローチできるということはあまり知られていません。

今回は、どうしてヨガがバストアップに役立つのか、その理由を探っていきます。さらに、おすすめのヨガポーズについても紹介します。

胸の大きさに影響する要因

胸の大きさに影響する要因
そもそもなぜ人によって胸の大きさが違うのでしょうか?

「バストが小さいのは遺伝だから仕方ない」とあきらめている女性もいるかもしれませんが、それは要因のひとつにしか過ぎません。

実際は遺伝よりも「女性ホルモンの量」や「乳腺の太さ」が影響するといわれています。まずは、胸の大きさを決める要因について見ていきましょう。

胸が小さい要因1.女性ホルモン

思春期にバストが成長するのは、この時期に女性ホルモンの分泌量が増えるからです。

女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類があり、主にバストの成長に関わるのはエストロゲンです。

エストロゲンには血管や骨を健康に保ち、女性らしい丸みのある体をつくる働きがあります。

エストロゲンの分泌量は、20代半ばから30代前半がピークで、それ以降は減少していきます。この影響から、年齢とともにバストの形崩れが起こりやすくなるのです。

胸が小さい要因2.乳腺と脂肪

胸が小さい要因2.乳腺と脂肪
胸の大きさは、乳腺の太さによっても変わります。乳腺が太くなると、それを守ろうとまわりの脂肪も増えるからです。

バストはそのほとんどが脂肪でできており、乳腺が太くなれば脂肪も増え、バストが大きくなるのです。そして、乳腺を太くするのは女性ホルモンです。

つまり、乳腺と女性ホルモンのパワーがあるほど、バストがキレイになるのです。

胸を小さくしてしまう習慣

バストアップを目指すためには、現在のバストの大きさや形を保たなくてはなりません。そのためには、何に気をつければ良いのでしょうか?

まずは、日常生活を見直してください。なぜなら、私たちの何気ないクセや習慣が、バストに悪影響を及ぼしているかもしれないからです。

さっそく、日常生活について見ていきましょう。

睡眠不足やストレス

睡眠不足やストレス
睡眠不足やストレスなどが続くと、自律神経が乱れやすくなり、女性ホルモンにも悪影響を及ぼします。

実は、自律神経を調整する「視床下部」と女性ホルモンに関わる「下垂体」は、脳の近い場所に位置しています。そのため、良くも悪くもお互いに刺激を受けやすいのです。

ただ、規則正しい生活をして自律神経を整えれば、女性ホルモンにも良い影響を与えます。十分な睡眠やストレス解消がバストアップに役立つかもしれません。

悪い姿勢

悪い姿勢
バストの形が崩れてきていることが気になる場合は、姿勢を見直しましょう。

スマホを見ている時、背中が丸くなったり頭が前に出ていたりしたら要注意です。このような猫背は、大胸筋がしっかり働いていない状態です。

大胸筋は、バストを支える土台の役割をしており、この筋肉が衰えるとハリや弾力のないバストになります。さらに、猫背は内蔵の位置も下げてしまい、ポッコリお腹の原因になります。

骨盤を立てるイメージで座り、正しい姿勢を意識しましょう。

体を冷やす

体の熱は、筋肉でつくり出され、血流とともに全身へ運ばれています。

しかし、女性は筋肉量が少ないうえ、加齢によって筋肉量が減るため、体が冷えやすいのです。さらに、無理なダイエット、冷たい飲み物、ストレスなどがあると、慢性的な冷え症になります。

体が冷えれば、手足、内臓、バストにも血液が届きにくくなります。その結果、血液とともに流れる酸素や栄養が、体の末端に届かず、バストが小さくなってしまうのです。

ダイエット

ダイエット
ダイエットのために、運動と食事制限をしている方もいるかもしれません。

しかし、過度な食事制限をすると、体全体がエネルギー不足になります。すると、バストの脂肪がエネルギー源となり、燃焼され、バストが小さくなってしまうのです。

また、バストには「クーパー靭帯」というバストの重みを支える組織があります。あまりにも激しい運動をすると、クーパー靭帯が切れたり伸びたりして、バストがたるんでしまうのです。

ヨガでバストアップが期待できる理由

最近、バストアップの方法として「ヨガ」が注目されるようになりました。

ヨガは、立つ、座る、うつぶせ、あお向けなど、さまざまなポーズをとるため、凝り固まった体をほぐすのに役立ちます。体の中心も鍛えられ、姿勢の改善やバストアップ効果も期待できます。

また、ヨガはゆっくりとした呼吸のなかで行います。ストレスなどにより、高ぶった自律神経を整える作用もあるでしょう。

さっそく、ヨガの効果について詳しく見ていきます。

ヨガの効果1.リラックス

ヨガの効果1.リラックス
心を整えてリラックスするためには「セロトニン」が必要です。

セロトニンは、脳内で情報を伝える神経伝達物質のひとつです。不安や緊張を抑える働きがあるため、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。逆に不足すると気分が落ち込んだりイライラしたり不安定な気持ちになります。

セロトニンを増やす方法は以下の2つがあります。

  • 太陽光を浴びること
  • リズムがある運動をすること

リズムがある運動のなかでも、ヨガによる「呼吸」と「ポーズ」のリズムが効果的だといわれています。

ヨガの効果2.姿勢の改善

ヨガの効果2.姿勢の改善
背中が丸くなる「猫背」、肩が前に出る「巻き肩」などの悪い姿勢は、習慣から起こるもので、すぐに治すことができません。

そこで、自分のペースでヨガを続け、少しずつ姿勢を改善し、バストアップを目指しましょう。ヨガには、正しい姿勢に改善するポーズがあります。

体が硬い方や運動が苦手な方でも「プロップス」を使えば、ヨガが楽しくできるでしょう。

プロップスとは?
ヨガ用の補助道具で「ヨガブロック」や「ヨガベルト」などがあります。

ヨガブロックは、ヨガ用のブロックで体を安定させるために使用します。ヨガベルトは、ヨガ用のベルトで、両端をつかんで背中に回したり、足をひっかけたりして使用します。

ヨガの効果3.血行促進

腹部や下半身には、女性ホルモンに関わる卵巣や子宮、熱を生み出す筋肉があります。

そこで、ヨガのポーズで腹部や下半身の筋肉を強化すると良いでしょう。筋肉を強くすれば、代謝が上がり、生み出される熱が増え、冷えの改善につながります。

さらに、ヨガにはふくらはぎの筋肉を伸ばすポーズもあります。

ふくらはぎは、下半身の血液を心臓へと送り出す役割を持っています。ふくらはぎが柔らかくなると、全身の血液の流れがスムーズになり、健康にも役立つでしょう。

冷えやすい場合は、靴下を履いてヨガを行っても良いですか?
通常の靴下は滑りやすいため、おすすめできません。指先やかかとが空いているヨガ用の靴下を履くと良いでしょう。
ヨガの効果4.大胸筋や小胸筋にアプローチできる

ヨガの効果4.大胸筋や小胸筋にアプローチできる
バストアップには、「大胸筋」だけではなく、その奥にある「小胸筋」という筋肉も重要です。

小胸筋は、肩甲骨と肋骨をつなぎ、胸を真ん中に寄せたり、引き上げたりする働きがあります。

バストアップに関わる「骨と筋肉」はいくつかあります。

  • 大胸筋・・・鎖骨下の大きな胸の筋肉
  • 小胸筋・・・大胸筋の奥にある筋肉
  • 肩甲骨・・・背中の上部にある逆三角形の骨
  • 肋骨・・・・内臓を囲む骨

小胸筋は大胸筋の奥にあるため、硬くなりやすく、簡単にほぐせません。そこで、胸の凝りを感じる場合は、大胸筋とともに小胸筋も緩める必要があるのです。

ヨガの動作では、複数の筋肉を使います。大胸筋と小胸筋の両方を使うため、バストアップにも効果を発揮するでしょう。

胸を大きくするヨガポーズ

バストアップにおすすめのヨガポーズを紹介します。

  • 胸を開く呼吸法(リラックス)
  • 猫の伸びのポーズ(姿勢の改善)
  • 三日月のポーズ(血行促進)
  • 合掌のポーズ(大胸筋の強化)

これらは、初心者向けのヨガなのでやり方も簡単です。毎日の生活に取り入れていきましょう。

胸を開く呼吸法のやり方

過度なストレスや猫背から、呼吸の浅い女性が増えています。呼吸が浅くなると、体が緊張状態になり、バストも硬くなります。

新鮮な酸素がバストへ届くように、呼吸法から練習しましょう。深い呼吸ができれば、リラックス効果も高まります。

胸を開く呼吸法のやり方
  1. 楽な姿勢で座る(椅子に座ってもOK)
  2. 息を吐きながら、胸の前で両腕を交差させる
  3. 息を吸いながら、肩甲骨を寄せるようにして、両腕を開く
  4. 3~5回繰り返す
猫の伸びのポーズのやり方

猫の伸びのポーズのやり方
正しい姿勢でいると、バストトップの位置が高くなり若々しい印象になります。

さっそく、美胸を目指して姿勢を改善するポーズを実践しましょう。

やり方
  1. 四つん這いになり、かかとを上げて、足の指で床を押す
  2. ひじは床につけず、両手を前に伸ばしていく
  3. 腰をかかとに下ろしながら両腕をさらに伸ばす
  4. 額を床に下ろし、1分ほど呼吸を繰り返す
三日月のポーズのやり方

三日月のポーズのやり方
次に紹介するのは、下半身を強化して血行促進するポーズです。

膝に痛みがある方は、バスタオルを用意して、膝の下に挟んでおくと良いでしょう。

「下半身は床へ、上半身は天井へ」と、それぞれが伸びていくイメージで行います。

やり方
  1. 四つん這いの状態になる
  2. 右足だけを右手の親指近くに移動させる
  3. 上半身を起こして、両手を腰に置く
  4. 腰が正面を向くように、足の位置を調整する
  5. 息を吸いながら、両手を前から上に挙げる
  6. 呼吸を3~5回繰り返す
  7. 息を吐きながら、両手を床に下ろす
  8. 反対の足を行う

運動自体がストレスにならないように、気持ちよい程度にヨガを続け、筋肉量を増やしていきましょう。

合掌のポーズのやり方

合掌のポーズのやり方
最後は「大胸筋」を強くするポーズです。

合掌のポーズはテレビを見ながらでも行うことができます。そのため、空いた時間に積極的に行うのがおすすめです。

やり方
  1. 楽な姿勢で座る(椅子に座る、立つでもOK)
  2. 両手を胸の前で合わせる
  3. 息を吐きながら、胸の中心に向かって押し合う

肩の力を抜いて、顔をリラックスさせて行うのがポイントです。

まとめ

1.胸の大きさは、女性ホルモンや乳腺などが関係している
2.胸を落とさないために、睡眠不足、ストレス、悪い姿勢などに注意する
3.ヨガには、リラックス、姿勢の改善、血行促進、筋肉を強くする効果が期待できる
4.バストアップを目指すなら、ヨガを試すと良い
5.ヨガの効果で、大胸筋や小胸筋にアプローチができる

女性ホルモンは、加齢やストレスの影響を受けやすく、その影響でバストが小さくなってしまいます。そこで、ぜひヨガを試してみましょう。

ヨガによる刺激で、体の巡りが良くなり、バストアップにも効果を発揮するでしょう。

 

この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール