バストの悩みQ&A

バストの左右差はなぜ起きるの?原因と予防法は?

バストのお悩みの一つに、バストの左右で大きさに違いがある「左右差」についてお悩みの女性も少なくありません。しかし、目の大きさ指や爪の形が左右で違うように、バストが左右対称でないことはごく自然なことです。
今回は、バストの左右差について、原因や対策をご紹介します。

バストの左右差の原因

バストの左右差の原因
そもそもバストの大きさの左右差はなぜ起きるのでしょうか?原因をご紹介します。

1.心臓が左側にある

左右差の原因の一つには、左側には心臓があるため、心臓を守るような形で左のバストの方が大きく発達すると言われています。体は大切な部分を守るように発達します。

2.日常生活で片方の腕ばかりをよく使う

日本では右利きの人が多いですが、食事や勉強、パソコン操作などの際に利き腕ばかり使ったり、カバンを持つ時にはいつも同じ方の腕で持つなど、生活習慣で左右の腕の使い方には差があります。そのような左右の腕の使い方の違いによって、筋肉の発達具合に違いが出ます。
筋肉がつくことで脂肪は引き締まりますが、バストはほとんどが脂肪でできているため、脂肪が筋肉に変わることでバストの大きさは小さくなります。
左右の筋肉のつき方に差がでる例としては、片方の腕ばかり使う種目を日常的に行っている場合などもあげられます。
例えば、テニスやバドミントン、卓球などのラケット競技は、筋肉のつき方に左右差が出やすい競技です。こうしたスポーツは、筋肉のつき方に左右で差が出るため、バストの左右差を無くすためには、左右の腕を意識的に使うなどしてバランスよく腕を使うことが大切です。

3.身体の歪み

骨格が歪んでしまうと、その上の筋肉の付き方も歪んでしまいます。土台の歪みにより筋肉の上に乗るバストにも左右差が現れやすくなってしまうのです。動きの癖だけでなく、筋肉が硬く凝り固まっていることによって骨が引っ張られ歪んでしまうこともあります。
体が歪みによってリンパの流れが悪くなると、老廃物も流れにくくなるため、バストの発達にも影響を及ぼす場合もあります。

体のゆがみや血流の流れを悪くする生活習慣の例

体のゆがみや血流の流れを悪くする生活習慣の例
生活習慣などからくる体の歪みもバストに影響を及ぼします。
例えば、以下のような生活習慣がある場合、左右の筋肉の発達に差が出たり、体のゆがみを作ってしまう原因になります。

体のゆがみや血流の流れを悪くする生活習慣の例
  • 利き手ばかり日常的に使っている(カバンをいつも同じ方の手で持つ)
  • 片方の手を使うラケット種目などのスポーツをしている
  • いつも左右どちらか同じ側を下にして寝ている。
  • 姿勢が悪い。猫背
  • スマホの使い過ぎで下ばかり見ている。
バストの左右差は、病気の場合もあるの?

先天的な病気など場合、女性の場合は乳房の発育が左右で著しく異なることがある「ポーランド症候群」や、胸の真ん中がへこんだ形状になり、男性に多く見られる「漏斗胸(ろうときょう)」などの場合もあります。
ただ、そうした先天的な病気の場合を除いて、ほとんどの女性で胸の大きさに左右差はあり(心臓が左側にあるため左の胸のほうが大きく)、正常範囲内です。

バストの左右差をなくす方法

先天的な違いももちろんあるものの、後天的な影響でさらに左右差が大きくなってしまうこともあります。
日常生活の中で気を付けるべきポイントをご紹介いたします。

日常生活で左右バランスよく筋肉を使うことが大切!

身体の左右のバランスが偏らないように、バランスよく使うことを心がけたり、身体が歪むような習慣をやめることを心がけましょう。
文字を書く、お箸を使うなどの利き手でしかできないことは仕方ないとしても、それ以外のことを左手でやってみるのも良いでしょう。
例えばドライヤーを持つ、歯磨きをする、荷物を持つ、掃除機をかけるなど無意識に利き手でやってしまうことを、逆の手で行ってみてください。
カバンを持つ腕がいつも同じ場合は、左右の腕で持つ腕をその時々で変えたり、リュックサックタイプのカバンに変えるなどすることで、左右のどちら一方を使いすぎない工夫もできます。

ラケットを使うスポーツをしている場合は、反対側の手を鍛えよう!

また、テニスやバドミントンなど、片方の腕でラケットを使うスポーツをしている方は、反対の腕の筋肉を鍛えることで、筋肉の左右差を減らしてあげることも効果的です。

立ち方、歩き方、座り方に気を付ける

足を組むと身体が歪みやすいので、足を組む癖をやめることが大切です。
また、立っている・歩く・座る時、重心の位置や傾きを意識しましょう。身体の真ん中に重心があるか、左右どちらかに傾いていないか、頭の真上から糸で吊られている感覚を思い浮かべると良いです。

身体の筋肉をほぐす

筋肉の凝りによって骨が引っ張られ、歪みが生じる場合に有効な方法。下半身も上半身も凝っている場所がないよう、こまめにほぐす習慣をつけましょう。

左右差がある場合、ブラジャーの着け方を工夫しよう!

体のゆがみや血流の流れを悪くする生活習慣の例

パッドが取り外し可能なブラジャーを着ける

バストの左右差がある方は、必ず大きい方のバストにブラジャーのサイズを合わせてください。小さい方のバストには、ブラジャーとの間に隙間ができないようパッドで調整します。小さい方のカップに隙間があるままだとバストの型崩れの原因になるのでしっかり調節しましょう。

 
 

この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール