バストアップしたいなら結局どの食べ物がいい?よく聞く食材のウソとホントを解説
目次
「バストアップには納豆が効くらしい」「キャベツを食べると胸が大きくなるって本当かな…」。女性なら、こういう話を一度は耳にしたことがありますよね?
一方で、SNSや口コミで定評のある食べ物を試してみたけど、期待していたような変化がなかった…と感じている方も多いのではないでしょうか。実際のところ色んな食材にそういう噂があるため、何を食べればバストアップに効果的なのかは、サッと調べただけでは分かりにくいはずです。
そこで今回は、「バナナ」・「納豆」・「唐揚げ」・「キャベツ」など、よく取り上げられる10種類の食材とバストアップの関係性について徹底解説。
それぞれの食材にまつわるウソ・ホントを、科学的根拠とともにわかりやすくお伝えし、おすすめの食べ方や注意点も紹介していきます。
そもそも“食べ物でバストアップ”は可能?

バストアップを目指すうえで、日々の食生活がどれくらい重要かご存知でしょうか。まずは、普段食べているものとバストの関連性を知り、栄養バランスを見直すきっかけにしましょう。
栄養バランスと体型の関係
過度なダイエットや偏った食事をすると、比較的早い段階で落ちやすいのが胸の脂肪。これを防ぐには、バランスの取れた食生活をキープすることが重要です。
特に、たんぱく質・ビタミン類・良質な脂質・食物繊維は、バストの土台となる筋肉やホルモンの原料にもなります。栄養が足りていなければ、しなやかで柔らかい女性らしい体つきからは遠のいてしまう可能性が高いため、バストケアにおいて食生活の見直しは欠かせない要素といえるでしょう。
また、SNS上には「一気に太って胸に脂肪をつけた後、胸以外のパーツだけ痩せればバストアップできた!」というような声もありますが、このような急激な体重変化はおすすめできません。無理な体型管理は女性ホルモンの乱れを引き起こす原因になり、肉割れや皮膚のたるみなどかえって見た目に悪影響を及ぼすリスクがあるからです。
バストは「脂肪×筋肉×女性ホルモン」でできている
バストは主に脂肪で構成されていますが、その膨らみを支える土台としては大胸筋が関わっています。さらに、女性ホルモンの働きによって乳腺が発達すると、ふっくらとした見た目に近づくことも。「脂肪をつければ、絶対的に胸が大きくなる」とは言い切れず、バストは脂肪をほどよくつけ、筋肉を支え、ホルモンバランスを整えることがカギとなるのです。
つまり「胸だけに効く魔法の食材」は存在しませんが、代謝を上げたり、女性ホルモンに似た働きを発揮したりする成分を摂取することで、結果的にバストアップをサポートすることは可能です。バストは単に「太れば増える部位」ではないため、体脂肪率をほどよく保ちつつ、筋肉とホルモンの働きにも目を向けることがポイントになります。
「食べるだけで胸が大きくなる」わけではない
「○○を毎日食べるだけでバストアップ!」という情報は一見すると魅力的ですが、基本的には過信しないほうが無難です。一つの食材に依存して特定の栄養素ばかり摂っていると、むしろ肌トラブルや体調不良などにつながる恐れがあります。
例えば、豆乳に含まれるイソフラボンは、適量を飲み続けていればホルモンバランスに良い影響をもたらす一方で、過剰摂取すれば副作用に悩まされるリスクも。その他の食材も、食べすぎることによる問題がいくつか指摘されています。
バストケアに効果的な食事を続ける際に大切なのは、あくまでも「習慣の一部」として取り入れること。運動・睡眠・ストレス管理と組み合わせて、トータルでバストアップをサポートしていきましょう。
「バストアップに良い」と言われる10種類の食材を徹底検証!
「これを食べると胸が大きくなるらしい」と言われる食材は数多くありますが、その多くはイメージが先行して語られている食べ物がほとんどです。ここからは、話題になりやすい10種類の食材について、その根拠や効果の“ウソとホント”を解説していきます。
①ザクロ

- ホント:豊富なビタミンによる美肌効果、カリウムによるむくみ改善が見込める
- ウソ:食べるだけでホルモンバランスが整うとは言い難い
ザクロは昔から「女性の果実」と呼ばれることもあり、女性にとっては頼もしいスーパーフードといえます。その最も大きな理由は、「植物エストロゲン」という成分を含んでいる点にあります。種子部分に含まれる「エストロン(エストロゲンの一種)」が注目されており、女性ホルモンにとって代わるわけではないものの、女性ホルモン様作用*は期待できるでしょう。
とはいえ、これまでの研究で検出されている植物エストロゲンの量は、あくまでも微量であり、劇的なホルモン作用はないと考えるのが現実的です。ただし、ビタミンやアントシアニン、タンニンなど多種多様な栄養素も補えるため、美容やむくみケアの観点では優秀な果物といえます。
*「女性ホルモン様作用」とは、ホルモンが起こす作用に似た作用のこと
②バナナ

- ホント:むくみ予防、ハリ・弾力のキープに◎
- ウソ:サイズアップなど目立った変化は起こりづらい
まず、バナナに含まれる栄養素で最も注目したいのは、カリウム。カリウムは体内の水分バランスを調整し、血流をスムーズにする働きがあります。むくみを防ぐ作用もあり、全身の巡りが良くなることで、スッキリとしたボディラインづくりにも役立つでしょう。
次に、ビタミンCが摂取できるところもうれしいポイント。ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、肌の健康維持に欠かせない栄養素です。さらに、コラーゲンの生成に関わるため、バストのハリや弾力を保つうえで重要な役割を果たします。
また、バナナは食物繊維が豊富な点も魅力的です。腸内環境が整うことで栄養吸収がスムーズになり、身体の土台づくりに貢献します。
さらに、バナナに含まれるトリプトファンは「幸せホルモン」として有名なセロトニンの分泌を促すため、ストレス軽減による間接的なホルモンバランスの調整に一役買ってくれる可能性があるでしょう。
③キャベツ

- ホント:ボロンによってエストロゲン濃度が高まると、乳腺の発達も期待できる
- ウソ:加熱するとボロンの摂取効率は下がる
キャベツは、ボロン(ホウ素)が含まれていることで、バストアップが期待できると知られている野菜です。実際、ボロンには体内のエストロゲン濃度を一時的に高める作用があり、乳腺の発達に影響を及ぼす可能性が示されています。
しかし、ボロンは加熱に弱く、水に溶けやすいため、摂取効率を上げたい場合は生の状態で食べなければなりません。炒め物や蒸し物にすると、せっかくの栄養価が損なわれてしまうため、サラダや千切りキャベツのまま食べるようにしてください。
ただし、残念ながら乳腺の発達は、20代中盤を過ぎると急激に停滞し始めます。つまり、それ以降の年代の方は、キャベツを大量に食べ続けたからといってバストが急激に大きくなることはないと考えたほうが無難です。
とはいえ、バストの脂肪量自体を増やすというアプローチによるサイズアップは可能。キャベツだけをあてにするのではなく、積極的に摂るべき食材は、年齢に応じて決めていきましょう。
④唐揚げ

- ホント:高カロリー食による脂肪の増加
- ウソ:胸だけが大きくなるわけではなく、不調を招くリスクもある
外食やお弁当などで手軽に食べられるメニューだからこそ、積極的に摂りたくなる唐揚げ。しかし、栄養バランスの面からみると、バストアップを目指すうえでのマスト食材ではありません。なぜなら、基本的にハイカロリーな食べ物はバストだけに脂肪がつくことはないからです。
「脂肪を増やす=胸が大きくなる」という安易なロジックで唐揚げを勧める情報も見かけますが、脂肪のつき方は体質によっても異なり、先にお腹や脚が太ってしまうケースも考えられます。
また、揚げ物は体内で酸化を引き起こしやすく、ホルモンバランスの乱れや肌荒れの要因にもなりかねません。どうしても食べたいときは、オリーブオイルなど酸化しにくい油を使う・揚げたてを食べるなど、工夫して取り入れましょう。
⑤焼き鳥

- ホント:たんぱく質が豊富で、大胸筋を健やかに保てる
- ウソ:味付けや部位次第ではカロリーオーバーになるリスクも
鶏肉は良質なたんぱく質を含んでいるため、バストの土台である大胸筋の発達をサポートする働きがあります。特に、皮なしのささみやむね肉など脂質が少ない部位は、筋トレ習慣と組み合わせることでハリのあるバストに近づく可能性も。
ただし、タレがかかったものや脂質の多い部位は、太りやすい体質の方は避けたほうがよいでしょう。バストアップを狙って焼き鳥を食べる場合は、塩味・皮なし・脂少なめの部位を選ぶのがおすすめ。焼き鳥はコンビニでも手軽に買えるので、日々のたんぱく質不足に悩む方は視野に入れても良いかもしれません。
⑥鮭(サケ)

- ホント:ハリ感の維持・血流促進・ホルモンバランスなどマルチに働く
- ウソ:焼きすぎや塩分過多には注意
鮭は良質なたんぱく質に加えて、強い抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」を含む食材。血流改善や肌のうるおいを保つ効果があるため、バストの手触りに良い影響を与える可能性が期待されます。
また、EPA・DHAといった「オメガ3脂肪酸」が含まれていることにより、ホルモンバランスを安定させたり、代謝をサポートする働きも。タンパク質×脂質のバランスも良いので、バストアップを目的とする栄養補給にはぴったりです。
ただし、調理の際に塩を振りすぎたり焼きすぎたりしてしまうと、摂取効率が下がってしまうため、シンプルな味付けを心がけるようにしてください。
⑦納豆

- ホント:大豆イソフラボンによって女性ホルモン様作用が見込める
- ウソ:食べ続けたからといってサイズアップするわけではない
納豆に含まれる代表的な成分「大豆イソフラボン」は、バストアップを目指す女性にとって注目すべき栄養素です。大豆イソフラボンは「植物エストロゲン」の一種であり、ザクロと同じく体内では女性ホルモン様作用を発揮します。
具体的には、バストの皮膚や組織をふっくらと支え、弾力を保つのに役立つ点が特徴。また、更年期でホルモン量が減少しやすい時期には、ホルモンバランスをサポートし、バストの弾力をキープする効果も期待できるでしょう。
さらに、大豆イソフラボンには抗酸化作用もあり、細胞を傷つける活性酸素を抑制して、肌の老化を防ぐ働きも。これにより、バスト周りの肌の弾力やツヤを守り、ふっくらとした印象も維持できます。
サイズアップとの直接的な関係は示されていないものの、栄養価の高さと手軽さを両立していることから、バストケア食材としては優秀です。
⑧豆乳

- ホント:大豆イソフラボンによって女性ホルモン様作用が見込める
- ウソ:飲みすぎると、かえってホルモンバランスを乱しかねない
バストアップ=豆乳というイメージは世間的に定着していますが、豆乳に関しては「過剰摂取によるリスク」について理解しておく必要があります。実は、豆乳を飲みすぎると、そのなかに含まれる大豆イソフラボンによって乳がんの発症・再発や子宮筋腫になるリスクが高まると指摘されているからです。
とはいえ、大豆イソフラボンは適量を摂り続けていると、女性ホルモン様作用でバストや肌の調子を整える効果も期待されます。一般的に、1日に摂取して良いイソフラボンの量は70〜75mgが目安とされており、これは無調整豆乳ならコップ1杯(200ml)程度に相当します。
これ以上の量を毎日継続して摂ると、逆にホルモンバランスを乱す可能性も。特に月経不順やPMSに悩んでいる人は、一度摂取量を見直してみても良いかもしれません。また、飲みやすい味わいに近づけている調整豆乳よりも、無調整豆乳の方がイソフラボン量が多い傾向にあるため、この2つは目的に応じて選ぶようにしてください。
⑨プロテインドリンク

- ホント:バストの土台を強化し、形や位置をキープできる
- ウソ:糖質や添加物の摂取により、不調を引き起こす可能性も
「バストは脂肪でできているから、太れば大きくなる」と考える方もいますが、実はバストの形や位置を支えているのは大胸筋や小胸筋などの筋肉です。
だからこそ重要なのが、筋肉の材料となる「たんぱく質」をしっかり補うこと。そこでプロテインドリンクは、食事で摂りきれないたんぱく質を手軽に補える便利アイテムです。運動後30分以内に飲むと吸収が良く、筋トレの成果にもつながりやすくなります。
ただし、プロテインドリンクは手軽にたんぱく質を補給できますが、それだけでバストが育つわけではありません。なかでも糖質や人工甘味料などの添加物が多く含まれるタイプは、かえって肌や身体の調子を崩す原因に。身体にやさしくバストをケアしたいなら、大豆由来のソイプロテインを1日1杯程度飲むのがポイントです。
⑩卵

- ホント:筋肉・皮膚・ホルモンすべてに有効な栄養源
- ウソ:「卵だけ食べていればOK」ではない
卵はビタミン・ミネラル・アミノ酸バランスに優れた「完全栄養食」といわれており、筋肉づくりや肌の再生に必要な栄養がぎゅっと詰まっています。特に、注目したいのは、卵黄に含まれるコレステロール。コレステロールは女性ホルモン「エストロゲン」の材料となり、バストのハリやボリューム維持に欠かせません。
一方、卵白には必須アミノ酸をすべて含むタンパク質が含まれており、筋肉や皮膚、バストを支える土台づくりに役立ちます。バストアップを目指すなら、卵黄だけでなく卵白も一緒に摂ることで、女性ホルモンとタンパク質の両面からアプローチできます。
ただし、卵を過剰に食べるのは健康面で負担になる可能性があるため、適量を守り、野菜や大豆食品、乳製品など他の栄養と組み合わせることが大切です。
【ライフスタイル別】一番おすすめの食べ物はどれ?

ここからは、3パターンのライフスタイルに合わせて、おすすめのバストケア食材をご紹介します。どの食材を優先して摂るべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。
忙しい社会人に
働く女性のなかには「バストアップしたいけど、自炊する時間はない…」という方も多いはず。そんな忙しい社会人の方には、次のようなコンビニで手軽に揃う食材の組み合わせがおすすめです。
- 朝:バナナ+ゆで卵+無調整豆乳
- 昼:焼き鳥(塩)+豆腐サラダ
- 夜:納豆巻き+焼き鮭+お味噌汁
このようなメニューは、たんぱく質・イソフラボン・ビタミンE・ボロンをバランスよく補給できます。また、外回りなど運動量が比較的多い方は、プロテインドリンクも、週に何度か飲むとより一層栄養バランスが整うでしょう。
ダイエット中の方に
「バストアップしたいけど太りたくない…」そんなダイエット中の人は、脂質を抑えつつ栄養価の高い食材を意識して選ぶのがポイントです。
たとえば、「豆腐」「納豆」「サバ缶(水煮)」「卵」などは、低脂質でもしっかりたんぱく質が摂れる優秀食材。また、プロテインドリンクを間食代わりに取り入れると、食事量を増やさずに効率的に栄養補給できます。
キノコや海藻類に含まれる食物繊維やミネラルも忘れずに摂ることで、腸内環境も整いやすくなり、栄養の吸収効率がアップします。ダイエットとバストケアは両立可能なので、過度な糖質制限や脂質カットは避け、「削りすぎない意識」を持ちましょう。
体質改善から始めたい方に

「すぐに変化がほしいわけではなく、体質から整えていきたい」という方には、ホルモンバランスを整える食材を意識した食生活がおすすめです。
特に「ザクロ」「納豆」「キャベツ」などは、女性ホルモン様の働きをサポートする成分を含み、ゆるやかに体調や体質を整えてくれます。ザクロには植物性エストロゲンやポリフェノールが豊富で、血流促進やアンチエイジングにも効果が期待されます。
また、卵は「完全栄養食」とも呼ばれるほど種類豊富な栄養素が摂れる上に、調理のバリエーションもたくさんあるのが魅力。納豆も毎日1〜2個を目安に取り入れることで、バストだけではなく肌の調子も整いやすくなります。
まずは、毎日食べたくなる継続しやすいメニューから始めてみましょう。
楽しみながらケアしたい人に
毎日のバストケアを「義務」ではなく「楽しみ」に変えたいなら、ザクロジュースやハーブティーがおすすめです。ちょっと贅沢な気分を味わえる飲み物は、セルフケアの時間をより豊かにしてくれます。
また、これらの飲み物は見た目も香りも華やかなので、気分転換やリラックスタイムにぴったり。大切な方へのギフトとしても喜ばれるはずなので、バストケアに関心を寄せている方が周囲にいる場合はぜひチェックしてみてください。
食べ方に注意!効果を引き出すためのポイントとNG習慣

上で紹介した各食材は、とにかくたくさん食べれば良いというわけではありません。それぞれの食材には摂取すべきベストタイミングや食べ方があるため、そのポイントも押さえておきましょう。
とにかく摂ればOKではない?
バストアップに良いとされる食材を取り入れるうえで大切なのは、食べるタイミングと摂取量です。たとえば、ホルモンに関わるイソフラボンを多く含む「豆乳」や「納豆」は、朝食に摂るのが効果的とされています。なぜなら、起床した直後は、身体が最も栄養を必要としている時間であり、摂取した栄養素の身体への吸収や働きかけがスムーズになるからです。
また、たんぱく質は1日で一気に摂るのではなく、3食に分けてこまめに摂ることが基本。特に、日中にプロテインドリンクや卵を組み込むと、代謝を維持しやすく、午後からの活動もスムーズになります。
さらに、ダイエット中の方はよく噛んで満腹中枢を上げるなど、「食べ方」にも意識を向けるのがおすすめ。早食いは、胃もたれや口臭の原因にもなるため、バストケア強化期間以外も極力控えるようにしてください。
ホルモンバランスを乱す生活習慣をリセット
せっかく女性ホルモンに似た働きを持つ食材を取り入れても、そもそもの生活習慣が乱れていれば効果は実感しにくくなります。特に注意したいのが「寝不足」・「仕事の悩み」・「過剰なダイエット」など、日常茶飯事ともいえるストレス要因です。これらはホルモン分泌を大きく乱すきっかけになり、女性らしい丸みを持つ体づくりの妨げになります。
たとえば、夜ふかしが続くと「エストロゲン」や「成長ホルモン」の分泌リズムが崩れ、バストのハリ感が失われていくことに。ストレスによって自律神経が乱れると、消化や吸収の効率も悪化し、せっかく摂った栄養がうまく行き届きません。
「食生活を変えたのに、全然成果が出ない」と落ち込んでしまった方は、まず「7時間程度の睡眠」や「全身浴によるリラックスタイム」などを欠かさず行いましょう。
冷え・血行不良があると栄養が届かない?
バストアップに必要な栄養が足りていても、身体のめぐりが悪い状態ではそれが十分に届かないことがあります。特に、手足の冷えや肩こりが気になる人は要注意。バストには脂肪と血管が密集しているので、血流の良し悪しがダイレクトに影響しやすいパーツです。
今すぐにできる対策は、毎日の入浴で身体を温める、ストレッチや軽い運動を取り入れる、温かい飲み物を選ぶなど手軽なものばかり。特に、生姜紅茶やルイボスティーは、外出中でも簡単に取り入れられる血流アップドリンクです。
冷えが慢性化している人ほど、「温めるケア」をセットで行えば結果に繋がりやすくなりますよ。
食事だけじゃNG?バストアップを助ける習慣3選

「この食べ物を食べたらバストが大きくなる!」という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、実際には単体の食材に即効性はありません。そこで、ここからは、食生活を整えながら一緒に取り入れるべき習慣を3つご紹介します。
軽めの筋トレや姿勢矯正
バストの位置や丸みを支えているのは、筋肉と姿勢。特に、猫背になっている方はバストが下がって見えがちなだけではなく、血流やリンパの巡りも悪くなりつつあります。
このような悪い姿勢をできるだけ早く改善したい方は、筋トレのなかでも背筋を鍛えられるメニューがおすすめです。大胸筋・小胸筋ばかりが意識されがちですが、実は背筋もバストの土台ともいえる重要なパーツ。手軽に背筋を鍛えられるエクササイズとしては、ウォール・プッシュ・アップ(壁を使った腕立て伏せ)やプランクがおすすめです。
また、スマホやPC作業が多い人は、お手洗いに行く際や休憩時に、グッと伸びるような「姿勢矯正タイム」を設けることもポイント。筋トレは週3回、ストレッチは毎日続けて、摂取した栄養が効率よく行き渡る身体を目指しましょう。
ナイトブラや補正下着の活用
バストアップは食事や運動だけでなく、「形をキープする習慣」も大切です。
例えば、寝ている間のバストの冷えは、バストまわりの血流が滞る原因に。ナイトブラがあれば、やさしくバストを包んで支えられるので、ハリや弾力のキープにアプローチできます。
また、日中には補正機能のあるブラジャーを使うことで、バストラインをきれいに見せられます。食事、運動に加えて「着けるケア」も並行して取り入れると、「ちょっと美バストに近づいてきた……?」と思える日が増えるでしょう。
ストレスコントロールと睡眠習慣
ホルモン分泌と深く関わるのが、ストレスの少なさと質の良い睡眠です。過度なストレスが続くと、女性ホルモンの働きを妨げるコルチゾールが優位になり、バストアップどころか肌荒れや不調の原因にもなりかねません。
一方で、夜の睡眠中はホルモンが活発に分泌されるゴールデンタイム。深い眠りに入れるよう、寝る前1時間はスマホを見ない、カフェインレスの温かい飲み物でリラックスするなど、「おやすみケア」を習慣化していくのが理想的です。
バストケアを頑張りたいときは、「それ以外を頑張りすぎない」ということも一つのポイントになると覚えておいてください。
ウワサに惑わされず、自分に合ったケアでふっくらバストに

バストアップしたいときに食べると良いといわれる食材は数多くありますが、「食べればすぐに大きくなる」という単純な話ではありません。バストの変化は、栄養バランス・筋肉量・生活習慣など、さまざまな要素が絡み合って起こります。
そして、何よりも大切なのは「そのライフスタイルを保ち続けられるかどうか」。数日だけ完璧な状態を目指すよりも、続けやすい食事のなかで「バストケアフード」を取り入れることが結果につながる第一歩です。
周囲で飛び交っている情報に振り回されず、自分の体質に合った食生活を継続していきましょう。
この記事の執筆者
![]() | 佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |





